西東京ラーメンめぐり、二軒目は、
青梅線小作駅から徒歩で5分以内の場所にあります、
南北ラーメンおざく
であります!!
創業は平成3年。
なので、創業27年ほどのお店となります!(もう老舗店、ですよね)
「ラーメン専門店」という看板が頼もしく君臨しています。
なお、南北は、「なんぼく」ではなく「なんぺい」と呼ぶんだとか…
なぜ「なんぼく」ではなく「なんぺい」なのか、店員さんも知らない、とのこと。
(麻雀的に言うと、「南=ナン」で「北=ペイ」だから、ナンペイと言うのかな??)
…
こちらのお店は、ずばり「八王子ラーメン」を出すお店!
青梅エリアでは貴重な「八王子ラーメン提供店」なんです!!
メニューはこんな感じです。
一番左に「小ラーメン」がありました\(^o^)/
連食なので、小ラーメンはとてもとても助かります。。。
味は恐らく一種のみで、サイズが色々です。
小→並→大→特→超特
の五段階仕様です!!
チャーシューメンも同様になっています。
チャーシュー丼もチャーハンもないので、まさに「ラーメン専門店」!!
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
こちらが、「南北ラーメンおざく」の
小ラーメン+メンマ増し(計700円)
です!
ヴィジュアル的には、昔懐かしの王道系の醤油ラーメンになっています!
メンマ増しは、…なんとなく、、、(;´・ω・)
(噂だと、ここのメンマ、とっても美味しいんだとかで…)
お盆に乗って運ばれてくるのも、風情を感じますね。
小ラーメンといっても、しっかりとした一杯のラーメンになっています。
なんといっても、特徴的なのが、、、海苔の下に見える
スライス玉ねぎ!!
です。
八王子ラーメンは、基本的には「竹岡ラーメン」ほどには黒くないんですよね。
スープの表面には、わりと油分があって、オイリーさもありました。
油のファットさも感じる、あっさりとした醤油味のラーメンですね。
醤油っぽさを感じつつ、油の旨味というか甘みも感じる味わいになっています。
こちらのラーメンの最大の特徴は、これです!!
薄~~~~く切られたスライス玉ねぎ!
このスライス玉ねぎこそ、「おざく」の最大の特徴なのです。
…
というのも、このスライス玉ねぎは「八王子ラーメン」の定義と異なるからであります。
八王子ラーメンには、「刻み玉ねぎ」が不可欠です。
八麺会の公式サイトによりますと、
全国的にはまだ知られていないが、我がまち八王子には地域に密着した独自のラーメンが長い歴史を踏まえて存在している。何をもって八王子ラーメンとするか、これは諸説わかれるところだが、私達「八麺会」ではここで大胆に「八王子ラーメン」の定義づけをしようと思う。
■醤油ベースのタレ
■表面を油が覆っている
■きざみ玉ねぎを具として用いられている
[…]
なぜ八王子ラーメンは「きざみ玉ねぎ」を具として使うようになったのか。
話は今から45年前に遡る。 昭和34年(1959年)、北野駅前で惣菜屋を営んでいたあるお店が区画整理による移転で子安町に引っ越すことになった。駅から離れてしまうため惣菜屋は難しいと考えた店主は「ラーメン店」を始めることにした。その頃はラーメン店といえば出前をする中華料理店が当たり前で、ラーメン専門で、しかも店売りのみで生計を立てようとしたその店は、何か特徴を出そうと試行錯誤をしていた。そんなとき、偶然、北海道旅行で「きざみ玉ねぎ」が入ったラーメンに出会ったのだ。しかし、北海道で食べたそのラーメンは食感は良かったものの、玉ねぎの辛味が抜け切らず、そのまま売るのは難しかった。何とか玉ねぎの食感を損なわずに辛味を抜いたスープが作れないか、工夫を重ねた結果、考えついたのが油である。油は玉ねぎの辛味を抑え甘味を引き立ててくれたのだ。
現在、「八王子ラーメン」の多くは透明な油が表面を覆っている。各ラーメン店の取材の中でも、スープの素材は教えてもらえるものの、油のとり方、素材、部位は教えてもらえない。そのくらい、「きざみ玉ねぎ」と「油」の相性は抜群で重要なものなのである。[…]一説には長ネギに比べ、玉ねぎは価格が安定していたから玉ねぎを使ったというものもあるが、それはあくまでも副産物であり、玉ねぎの食感と甘みを追求した結果、油に創意工夫を加えた八王子オリジナルのラーメンが完成したと考えたい。このラーメンで開業した「初富士」はラーメン専門の店売りだけだったにも関わらず、大変な評判となり、その後、玉ねぎを入れたラーメンが八王子の各地に広がっていったのである。
少し長い文章ですが、とても大事なところなので…。
やはり「きざみ玉ねぎ」と「油」が八王子ラーメンの大事なポイントなんですね。
(竹岡ラーメンも、油分で言えば、かなりファットだもんなぁ…)
なのに、なのに、、、
ここのラーメンでは、「きざみ」ではなく「スライス」なんです。
厳密に言えば、ここのラーメンは「八王子ラーメン」ではない、と!?
一体なぜ、刻みではなく、スライスなのか???
その意図はどこにあり、それがどういう効果を及ぼすのか。
考えると、問いは尽きそうにありません…。
麺もまた、ちょっと独特でした。
中細縮れ麺、で、柔らか目。
ちょいインスタントっぽい麺。
これが、八王子ラーメンの麺の特徴かも、、、
前に、実際に八王子で食べた麺と同じイメージでした。
小ラーメンだと、「半玉」ってことで、難なく全部食べられました♪
よかった…(;;)
(特盛は二玉半…って…)
あと、チャーシューが柔らかくてとっても美味しかったです。
竹岡ラーメンのチャーシューほどのインパクトはありませんが、、、
でも、老舗人気店のチャーシューってこういうチャーシューだよな、と。
そんなチャーシューでした。
メンマも、臭みがなく、ラーメンにばっちり合う破格に上質のメンマでした。
また、卓上には、「激辛」なる調味料がありまして、、、
これを入れると、激辛ラーメンに変貌するんだとか、、、
僕的には、せっかくの八王子系ラーメンなので、、、
…
と思ったけど、最後に入れてみました。
そうしたら、、、劇的に辛くなりました! 本当だった…。
***
というわけで、、、
「南北ラーメンおざく」のレポでした\(^o^)/
本当に、素敵なお店だったなぁ、、、
最後に、女性店員さんとラーメン談義で盛り上がりました。
どうやら「勝浦タンタンメン」に関心がおありのようで、、、
八王子ラーメンのお店で、勝浦タンタンメンの話って。。。
ご当地ラーメン同士のネットワークというか、コネクションというか、、、
そういうのも面白いかも!?って思いました。
例えば、「富山ブラック」と「勝浦タンタンメン」のコラボ、とか。
あるいは、「八王子ラーメン」と「白河ラーメン」のコラボ、とか。
ご当地ラーメンの未来について考えると、こういうコラボって出てきそう。
その女性店員さんが、おざくを掲載したかつてのラーメン本を見せてくれました。
「地元に根付いた八王子系の人気店」って書いてありますね。
なかなか「小作駅」に来ることは(特に千葉の人には)ないと思いますが、、、
是非とも、一度行ってほしいユニークな八王子ラーメン店であります。
…
あと、、、
その店員さんに、「八王子ラーメンでオススメのお店は?」と尋ねると、、、
こちらの「一陽来福」というお店を教えてくれました。
詳しくは例えばこちらのサイトなど!(なんで株式会社のHPで??汗)
いつかまた、八王子に行くことがあったら、是非このお店に行きたいな!!
小作駅から徒歩数分です! アクセス良好!
小作にお越しの際は、是非こちらへ!!
(ただ、小作駅周辺にはいっぱい素敵なラーメン店があるからなぁ、、、(;´・ω・))