Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

またもや児童遺棄… しかも千葉市若葉区で… 

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20111021-00000944-fnn-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/m20111021k0000e040043000c.html

つい数日前に生後8日になる新生児が殺され、セメント詰めにされた事件があったのに、またもや新生児の児童遺棄が起こったみたいです。しかも、千葉市若葉区で… って、、、(汗)

一応、報道内容を引用しておきましょう。


<乳児放置>へその緒ついた女の子 千葉のコンビニトイレに
毎日新聞 10月21日(金)11時22分配信  

20日午後11時ごろ、千葉市若葉区千城台北1のコンビニエンスストア「ローソン千葉千城台北店」のトイレで、ごみ箱の中にポリ袋にくるまれた乳児が入っているのを買い物客の女性(66)が発見し、店長を通じて110番した。乳児は女の子で、病院に搬送されたが、健康状態に問題はないという。千葉県警千葉東署は保護責任者遺棄事件として捜査している。  

同署によると、ポリ袋は上部がしばられた状態だったが、女性客が泣き声に気付いたという。乳児は裸でへその緒がついており、便座や床などに血痕があったことから、トイレ内で出産した可能性が高いとみられる。

引用元はこちら


保護された乳児は、裸でへその緒がついている、ということで、まさに「緊急下の母親」から生まれたばかりの赤ちゃんだったことがうかがわれます。トイレ、ないしは自室ですかね。

直に、母親(?)が逮捕されることでしょう。そして、その女性は、母親の喜びを得ることなく、「児童遺棄容疑」で、犯罪者になることでしょう。

こうした女性に対する支援がないのが、この今の日本の現状です。これははっきりともう言えると思います。「緊急下の女性」への支援がない、それがこの国なんです。赤ちゃんポストが普及しないのも、この問題と直結します。

産婦人科に行かない(いけない)出産直前の妊婦、出産直後の妊婦、こうした妊婦をなんとか救おうとするのが、ドイツの「捨て子プロジェクト」です。

今回の事件でもまた、「緊急下の女性」と「児童遺棄」の問題が浮かび上がってきました。

僕ができることは、この「緊急下の女性」という概念を世に示すことだけ。こうした女性たちを救う道がないということを叫ぶことだけ。それしかできません。が、自分の武器となるドイツ語を使って、ドイツ語圏の「緊急下の女性救済の可能性」を地道にしぶとく研究していくことはできます。

やるしかないですよね。。。

同じ千葉市民として、胸を痛める事件でした。母親(?)が追い詰められて、変なことにならないことを祈るばかりです。

ドイツ風に言えば、「あなたは悪くないです! あなたの今の環境が悪いだけだったのです。だから、しっかりと生きて、自首してください。あなたのお子さんは無事に保護されました。あなたもお子さんを殺そうとは思っていなかったと思います。だから、コンビニに置き去ったのだと思います。あなたは子を殺してはいません。その子はやがて大きくなります。その子のためにも、生きて、名乗り出てください。その子にとっては、あなたはまぎれもない母親です。子どもはあなたを必要としているし、あなたに愛されることを望んでいます。名乗り出れば、多くの助けがあるはずです。そこは社会を信じてください。あなたがした行為は決して咎められません。あなたは悪くないのです」、ということになりますかね。

こういうことを言ってくれる人が、この国にはいない、そのことが問題だと思います。ドイツの緊急下の女性支援では、必ず「あなたは悪くない」と言います。もちろん児童遺棄したことは許されません。でも、それは女性一人の問題ではありません。相手があることですし、また、その家族にも責任はあります。決して、遺棄した母親(?)だけの責任ではないのです。

でも、こうした女性は、自分を責めます。きっと、今もどこかで、自分を責めて、追い込まれているでしょう。だからこそ、言いたい。「あなたは悪くない」、と。

無事に母親(?)が名乗り出ることを祈っています。

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