2007年、彗星の如く千葉駅近くに登場したニューウェイブ系ラーメン屋『和とら』。僕はこれまで三度こちらでラーメンを食べている。黒とら、白とら、そして、つけ麺。どれも個性的で、モダンで、当世風な逸品であった。もちろん、ラーメンには「完璧」はないので、これでいいっていうわけではないが、かなりグレードの高いラーメンを出すお店の予感がした。
さらに、この千葉駅前のお店に続いて、千葉中央にも『和とら』が誕生した。もう早くも二号店の登場である。これからも分かるように、『和とら』は、本家本元の『増田家』のネクストブランドというだけでなく、規模拡大を視野にいれた大きなプロジェクトの一環と捉えることができるだろう。
だが、この二号店の誕生と共に、千葉駅前の『和とら』も雰囲気がかなりガラリと変わった。お店の舵を取っていた人がいなくなり、若い若い店員さん二名が店を切り盛りしていたのだ。この若い店員さん、明らかに十代?!というような若いお方(*どんなに高く考えても20,21歳の店員さんと明らかに10代の店員さん)で、僕としてはかなりびびった。。。まだ開店して3ヶ月も経っていないのに、もう若い店員さんオンリーで店を運営しているとは・・・ これは、かなり衝撃的だった。
で、ワタクシは、おそらくこの『和とら』の柱となるであろうつけ麺を再び頂いた。
つけ麺そのものとしては、前食べたときとほとんど同じ。まあ、具材がちゃんとしていれば、あとは盛り付けだけだから、アルバイトの店員さんでもできる・・・はず。(ただ、湯きりがあまいせいか、麺の皿に若干水が溜まっていた・・・)
相変わらず、強烈に濃くてしょっぱいジャンク系のつけ麺であった。和え麺っぽいスタイルもそのまま。ほうれん草はトッピング(100円)⇒ちょっとけちっぽかったかな。。
味的には僕好みなんだけど、とにかくしょっぱくて濃い。ゆずも入っていて、さっぱり感も出そうなんだけど、でもやっぱり濃い。刺激を欲する若者にはとても良いかもしれない(ただ、僕にはきつすぎた・・・)。
それよりなにより、あんまり若すぎる店員さんが作っているのを見ちゃうと、どうしても興ざめしてしまう。ラーメンは、豚ガラ、鶏ガラ、人ガラっていうけど、十代(?!)の若い店員さんだと、どうしても萎えてしまう。オープンキッチンのお店なのだから、その辺はしっかりしてもらいたいと痛感した。若いからダメっていうんじゃなくて、明らかにバイト!っていう子(店員さん)が二人だけで、和とらのゴージャスな厨房(オープン)でラーメンを作っているっていうのが、どうしても違和感あって。。。
やっぱり最後まで、このことがひっかかって、ラーメンを味わうだけの余裕がなかった次第であった。(まあ、美味しいっちゃ美味しいのでいいのだが・・・)
お店は、開店景気が終わって、お客さんはそれほどいなかった。パラパラ入ってくる程度だった。油断禁物だと思う。せっかくすごいラーメンを作っているのだから、ちゃんと基盤を固めて、信用足るラーメン店に成長していってもらいたいと願う。