Twitterでぴょんさんから教えてもらった新店が、御宿の「masakana」というお店です。なんともスープカレーの専門店で麺がとっても美味しいんだとか。気になるじゃないですかー。
本来なら、悪麺友らんちばさんと一緒に行くところなのですが、たまたま出張でこちらの方に来たので、一足先に行くことにしました。(最近、らんちばさん、驚きの記事の連発ですからねー。たまには僕も♪)
昨年11月にオープンしたばかりの新店です☆
http://www.himawari.com/blog/item/13782
masakanaは、御宿の町中(?)にあります。国道128号で、茂原・大原方面から向かうと、駅を過ぎた先に、右手にセブンイレブンが見えてきます。そのセブンイレブンの交差点を右に曲がり、ちょっといってまた右に曲がります。つまり、国道から離れた小さな路地にあるお店だったのです。御宿で、しかも、国道から離れた場所にあるお店。これはハードルが高いです。ハードルが高いだけでなく、大変な場所です。一見さんは期待できなさそうな(しかも、国道沿いに看板も宣伝もない…)。
でも、お店は小奇麗でお洒落で手作り感いっぱいの建物でした。住居兼用ですね。駐車場は狭いですが、三台は停められます。
店内は、これまたおしゃれ。このお店、靴を脱いで席に着くようになっています。まさに御宿のとある住居にお邪魔した感じですね。しかも、店内のレイアウトも結構不思議。右手はL字のカウンターなのですが、厨房は別のところにあります。クローズドキッチンですね。で、左手には、テーブル席がいくつもありました(とはいえ、個人店なので4,5席ですが)。
なんというか、「花キッチン」みたいなイメージですかね。家庭的なお店。それでいて、まさに、海の町、御宿にふさわしいおしゃれでシーサイド的なお店でした。このおしゃれ感、なんていうか、Bee Hive→RAGTIMEと続く「デートで行きたい外房スタイリッシュ系」って感じです。うん、デートによさそう。
メニューも、そういう感じ(どういう感じやねんって、、、)
女子はスープカレー、で、男子はがっつり牛肉麺。って感じです。基本的に、スープカレーと牛肉麺のお店という感じですね。特に「カレー専門店」という感じでもありませんでした。日本人が愛してやまないカレーとラーメンのお店、と言ってもよいかもしれません。あと、ローストビーフもありました。それに、餃子もありました。ローストビーフと餃子が同時に食べられるお店って、結構レアじゃないですか?!
もちろんスープカレー(ミニサイズ)と牛肉麺を頂きました。あと、めんたい丼も!
まずは、牛肉麺ですよね。
この名前、なんか不思議な印象を受けました。よく海外の中国料理店で見かけるといいますか。この名前には、物語がありました。
ご主人さんは、なんと開業する前に、中国にラーメンの食べ歩き(?)にでかけたんだそうです。で、その中国のレストランのいたるところで、「牛肉麺」という表記を見かけたんだそうです。そこから、この名前のラーメンを思いついたんだそうです。でも、肝心のお味は、舌の肥えた日本人にはちょっとあれだったみたいです。で、この発想をもとに、自分で理想の「牛肉麺」を作ろう、と思いたち、研究を重ねたそうです。
さて、お味です。
スープを一口飲むと、まず「?!?!?!、、、?????」って感じでした。何とも言えない味といいますか。アジアンテイストっぽいです。辛味もそこそこありますが、辛さよりも、異国的テイストの方が強く感じられます。タイのラーメンっぽいといいますか。いや、タイというか、四川というか。いや、違う、インド的というか。それも違う、、、、というような。
スパイスをかなり色々と使っているように思いました。手法としてはカレーっぽいのかな。いわゆるアジア的香辛料をいろいろと用いて作っているようです。
、、、なんですが、スープ自体、なんとも安心感があるんですよ。日本人の口に合う、といいますか。なんでだろう。異国情緒があるのに、どこか和的な感じがするスープなんです。
スープは、鶏豚牛の「トリプルスープ」になっています。あっさりとしていて、すっきりとしているんだけど、味わい深い、といいますか。一言で語れないお味といいますか。カレーっぽい感じもしますが、ここで提供されているスープカレーとは明らかに違います。保守的な舌の持ち主さんは、スープカレーをおススメしますね。こちらの牛肉麺は、この場所にして、かなりエキセントリックです。動物系のみならず、野菜等も結構使っているように思いました(未確認)。この独特な風味からして、現在石神師匠推奨の薬膳系のスパイスも使っているようにも。。。 どんどん想像してしまいます。
トッピングも華やかです。黄身がとろとろな目玉焼きがボーンとのっています。中央には大量の牛肉ほぐしが。さらに、そのまわりには、ベーコンが添えられてあります。いやー、なんとも稀有なヴィジュアルのラーメンですよ。しかも、レモンまで付いていますからー!
この牛肉ほぐしをスープに混ぜると、これがまた絶品でして。ダシの旨みは、肉からが一番でます。そういう意味で、この牛肉麺は、肉そのもののもつ旨みを存分に生かしている、とも言えそうです。それに、レモンをぎゅっと絞ると、これまたさらにエキセントリックでエスニックでファンタスティックな味わいになります。レモンをトッピングすることの意味のあるトッピングです(意味なく、見た目だけでレモンをのせているわけではない、という意)。
麺も凄いんです。なんと、北海道の有名製麺所、「西山製麺」さんなんです。なので、まー、間違いはないですよね。みんな大好き、西山製麺☆
量も結構たくさんで、満腹になれます。足りなければ、まだまだ色々いっぱいありますから。
食べ終わった感想としては、「どこにもない味のラーメン(?)」でした。店主さん曰く、「勝浦タンタンメンも辛いから、こういうのもありかな?!」とのこと。いえいえ、ありというかなんというか。ここまでエキセントリックにきますかーって感じでした。これ、ラーメンフリークや評論家の人たちはどう評価するんだろう?! それが知りたいですね。ホント、「ありえない世界」って感じでした。
最後に石神本みたいに、真上からの撮影☆
だって、綺麗だったから(爆)
***
で、スープカレー(レディースセット:女性でなくても食べられます★)
こちらもまた、僕らが知っているカレーではないですね。かといって、インドカレーでもない。ちょうどエスニックと和風の中間あたりくらい。日本人が好みそうな異国のカレースープって感じでした。いわゆる「日本のカレー」ではないけれど、「インドカレー」までもいかない、という塩梅。本格的なエスニックカレーが苦手な僕としては、ギリギリ美味しく食べられる感じかな。
お米は黄色くて、いわゆるサフランライスになっていました。ま、だからといって、味が激変しているわけではないのですが、、、。色合いと風味づけってところですよね。しかも、サフランライスって、どうなんでしょうかね。これ、日本的なのかな? アジア的なのかな? インドはナンでしょ?!
あと、近年、欧州でこの手のアジア系レストランが大ブレイクしてますが、そういうところで食べる「カレー」に近い味わいでした。つまりは、欧風スープカレー@ジャパンって感じですかね。
僕は「牛肉麺」の方が(圧倒的に)感動しましたが、上にも書きましたが、保守的な味覚の人はこちらのスープカレーの方がよいかな、と思います。ま、どちらも好き嫌いがはっきりしそうですが。
***
めんたい丼は、まさにイメージ通りのめんたい丼でした。赤々しているめんたいが印象的でした。
お米は上述の黄色いサフランライスになっていました。このサフランライスを牛肉麺のスープで食べると、これがまた格別でした。
***
いやー、凄いお店ですね。この立地で、このマニア度。カレーのお店か、ラーメンのお店か、分からない、、、
ちなみに、masakanaというのは、ご主人さんと奥様の名前から取ったそうです。ま、そうですよね。仲睦ましく。。。。 接客もとても丁寧です。
新店でありながら、店内は地元のおばちゃんたちでいっぱいでした。この場所で、これほど集まってくるとは、、、
ただ、マニア的に言うと、この牛肉麺は、それはそれでいいんですが、もう一つ、オーソドックスかつ切り札になりそうなラーメンが欲しいところです。単純に「カレーラーメン」があれば、もっと面白いんじゃないかな、と。あるいは、「アジアンヌードル」?! いや、「勝タン風中国麺」?! 何でもよいのですが、何度来ても飽きないで食べられるメニューといいますか。
今後、期待大です。僕もまた行きたいですね。きっと、これからも色々と修正したり、アレジしたり、新たな商品開発に取り組んだり、とするんでしょうね。
ホント、応援したいです。
…で、いったいこのお店、何料理のお店なんだろう?!