昨日、僕にとって初の「学会発表」なるものをさせていただきました!
学会論文はもう掲載されているが、「発表」は初めてだった。
これまでずっと「学会発表」を避けてきた。理由はいくつもあるが、いずれにしてもあまり「学会発表」に「意味」を見出せずにいた。 僕の研究テーマ(実践研究の基礎づけ)が非常に「つまらない」ので、正直なところ、「どうせ、無視されるか、スルーされるか、どうでもいいつっこみを受けるだけだ」と思っていた。
いつもはバカ明るい僕だけど、基本的に、根本的に他人を信じていないし、お偉い学者さんに対していい印象を全然もっていない。…きっと大学院生時代の「トラウマ」があるんだろう。偉そうなことをいっていながら、たいしたことを言っていない人間に結構出会ったから。(もちろんその反面で、素敵な人とも出会えたんだけど)
けれど、
昨日の「学会発表」で、何か僕の中にある「氷」が解けた気がした。
「結構、いいコメントがもらえるじゃん」、って思えた。
自分の研究の土俵にのってくれる先輩先生もたくさんいた。正直、ビックリした。中には、心理学系の超ベテラン先生から今後の自分に生かせるコメントももらえたし、(数は少なかったけど)真剣に聞いてもらえた。
そして、僕なりに、「学会発表」の意味を見出すことができたかな、と。これは僕にとっては革命的な経験だった。学会発表は楽しかった。
2000年以降の暗い自分の生活に、一つ光が見えた気がした。
「僕がしようとしていることは間違っていない」
そう思えたから。
自分の研究の意味を、色んな人に教えてもらえた一日だった。普通だったら、2,3年で気付くことを、8年かけて気付いた。それはそれでありがたかったかな、と。 どの道、僕は人より遅く気付く人間だ。でも、その分、気付けたときの感動もでかかったなぁ、、、
…
そして、研究に迷い、教育に逃げていた自分に気付いた。それだけでも大きな収益だった。学会で他の人の発表を聴いて、「みんな、すげーな・・」と思った。僕も、あんなふうになりたいなぁと思える人もたくさんいた。(学生からはひかれるかもしれないが、すごいエネルギーが感じられた)
これから、また新しい人生を生きることにしよう。僕はやっぱ「学者」として生きていくんだ。それが「僕」なんだ、と。
「一日一生」(柏木恵子)
これを胸に刻んで、また新たに頑張っていこうと思うkei(33歳)でした。
DEAR NEXT!