散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

花見

2009-04-11 01:03:11 | 自然観察
寝室の窓から見える桜の木がある。
味気ない学校の裏庭敷地内に手入れも無くただ所在無さげに縦にのびてしまった桜で、
最近大して花も咲かせない様子だったが、今年は花が沢山咲いた。
私はこの無骨不恰好な街頭やそっけない汚れた外壁が、
どうと言うことも無いのにちょっと好きだ。







今日は24度ほどに気温も上がって、緑が爆発した。
すっかり外の景色が変わってしまった。


ブラウニングの詩、そのものの一日。



春の朝 (ブラウニング 上田敏訳)

時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に 露みちて、
あげひばり、名のりいで、
かたつむり、枝にはひ、
神、空に しろしめす、
すべて世は 事もなし。
 


写り影

2009-04-08 02:00:03 | 写真
窓越しに外の風景を撮る。
向こう側とこちら側のはいだに挟まった写り影が不思議な形をしていて面白いと思ったので撮ってみた。
多重の面白さだ。
暗い部屋の中を枠に見立てて外を撮れば、景色の何かが違って見える。
この切り取られた景色は、外界とは繋がっていない。
と想像してみれば、面白い。







Schwalmtalにて


開花状況報告 1

2009-04-05 19:25:57 | 植物、平行植物































もう薔薇の新芽にはアブラムシが取り付いてやわらかいおいしそうな葉をむさぼり吸っている。
目を近づけて赤い薔薇の新芽に黄緑のコントラストが綺麗だなあ。。。
なんてのんきに感心したものの、これはあまりうれしくない結果を呼ぶので
退治にかかる。
柔らかな葉は私も食んで見たいほどだ。
手荒にアブラムシをつぶしたら葉も痛む。
気が付くと三匹の天道虫が葉の間で休息中だった。
食事の時間になったら大いにその食欲を見せて欲しいものだね。

ほらほら、御代はいらない。食べ放題だよ。






イタドリ

2009-04-05 08:27:12 | 思考錯誤
今日は友人の庭を点検している時にルバーブを見つけた。
先日ケーキにしたルバーブはこんな風に生えている。土の中からグイッと突き上げたこぶしのような芽のなかには大きな葉がたたまれていて、やがて解けて空に向けて大きな葉を開く。
彼女の庭も今年の寒波でかなり被害を受けて月桂樹やローズマリー、ラベンダーや幾つかの薔薇が枯れてしまった。






その友人と話しているうちにイタドリ=Fallopia japonicaがそろそろ新芽を出しているんじゃないかと思いついた。彼女も面白がるので早速二人で探しに出た。
彼女も私も珍しいもの、野草を食べることに大変興味がある。多少腹を壊すことなど覚悟の上だ。
ドイツ人の口には、イタドリの煮びたし、炒め物は今ひとつであろうから、私はてんぷら、またはケーキに焼きこむことを進めてみたが、私もイタドリ経験はあまり無いので、全くいい加減な耳学問を流した。後で「あんなものは食べられなかった」と苦情を言われそうだ。
去年塩漬けにしてから豚といためてみたら結構乙なものだったのだけれど、イタドリの経験はそれくらいなのだ。
皮を剥いて砂糖をまぶしてバターで焼いてバニラアイスクリームに添えるという料理を以前テレビで見たことがあった。
それ以来食べてみたかったのだよね。



元気な芽が、去年の立ち枯れの残りの根元にニョキニョキと出ている。
イタドリはものすごい繁殖力があるので放っておくと大変なことになってしまう。
数本が育っているくらいなら見栄えもして様子は良いのだが、たちまち土地を埋め尽くすのだ。

煮びたしと天麩羅を作って見ようと思っていたが、本日は結局煮びたしのみ製作。酸味のある独特な風味が面白い。ヌルが出て食感も面白い。青臭いような匂いが鼻に抜けてゆくのを好まない人もあるかもしれないし、あくが強い。
敏感な人は食後にかゆみに近いものを口腔に感じるだろう。(私も刺激を感じる)よく”とろろ”で経験するあれだ。
その原因であるシュウ酸カルシウムは針状の結晶になっていて、それが肌に刺さるので痒くなるのだそうだ。
これも又ルバーブと同様シュウ酸が強いので多量に摂取するのはいけない。
もっとも、大量に食べてしまうと言うほどの魅力は無いので食べ過ぎると言うことも無いと思う。




皮を剥いて、さっと湯どうしをした。

 



適当に切って用意しておいた濃い目の出汁汁につけてしばらく置く。
天麩羅も試してみようと一握り一晩水につけておいた。

イタドリ関連過去記事







春到来

2009-04-03 12:39:02 | 思考錯誤
先日飛行場に見送りに行った時、振り向くと吹き抜けに巨大なキリンが立っていた。何で首から看板をぶる下げているのか?確認するのを忘れた。



 



今日は最高気温22度の予報。
コート無しで外を歩けるのがうれしいし、連翹のレモン色が街の中に金色にあわ立ち、マグノリアも桜も蕾がほどける音が聞こえそうだ。

明日から又気温は下降するらしいが、それでも春らしさが増した。
昨日は指圧マッサージを受けてきたのだが、おかげでそのあと体中がいたいし、どかっと疲れに襲われている。
今週末展覧会の搬出があるのだし(何しろ三人分ほどの展示の搬出だからね)、今日は植物の横に並んで日光浴を楽しむべし。
しばし陽だまりの猫となる。




メモ:

何だか物騒な隣国が”人工衛星”を打ち上げるのだそうだが、落下物があった場合の対策はちゃんとしているのでしょうかね?