散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

鉄橋を越えてワッフルを食べに行く

2015-06-28 16:17:14 | 思考錯誤



前方にはドイツで一番高い鉄橋が聳え立っている。鉄橋は見上げた空を横切っている。
その下をくぐって森の中に入ってゆくとなかなか歩き甲斐のあるハイキングコースになっていて、登り道を自転車で走る人も多い。途中で階段を自転車を担いで行くのを見ているだけで足がつりそうだ。私には歩く方が性にも体力にもあっている。
中間地点はブルク城で、そこまでは少しずつの上り坂が続く。
道端にはラズベリーの花が咲き乱れているが、何故か実る頃に通りがかったことは無い。ブルーベリーが実っているのを見かけて、黒い実を齧ってみたがまだ甘みが無い。
森を出て城の裾にある村を通る。
大きなブレーツェルの看板を掲げたパン屋があって、この地方の名物なのだが、細長いパン種をくるりと巻いて捩った形の薄甘い乾パンで、コーヒーに浸して食べるらしい。お土産用の大きなブレーツェルにはリボンがついていて首にかけられる様になっている。何故かはわからない。
崩れ落ちそうな廃屋があったり、小さな店は傾きかけているものの、なんとか持ちこたえている風情だ。この辺りに住んでいる人は冬雪が積もったり道が凍った時は辛いなと想像しながら、くねる急な坂道を上がりきると、ワッフルの店の看板が目に入る。最後の数十メートルはワッフルを食べたいという気持ちが機動力になっている。
私はミルクライスと果物のコンポートが乗った蕎麦粉のワッフルを注文した。とても美味しい。
この辺り特有のコーヒータイムがあって、先出の甘いブレーツェル、干しぶどうの入ったパン、ワッフル、チーズ、サラミ、レバーペースト、果実のコンポート、ミルクライス、ホイップクリームとコーヒーが出てくる。
昔は豊かな食材溢れる場所ではなく、来客があると食料庫から食べられる物をかき集めてもてなしたのが始まりと言われているが、かなりのボリュームだ。
城の周りを歩いて、果実酒を売っている小さな店があったので何と無く入ってみると、試飲をさせてくれた。
気に入ったのはルバーブのワインと黒すぐりのワインだった。帰り道がまだあるのでルバーブのワインを一本だけリュックサックにつめて引き返すことにした。
スッキリした味で冷やして呑みたい。暑い日にぴったりだ。
だけれど冷蔵庫が無い今、暫くのお預けとなっている。
冷蔵庫は明後日届くはずで、しばらく暑い日が続きそうな予報なので、ちゃんと届いてくれると嬉しい。

そうしたらルバーブのワインを冷やして。。。。









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