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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

禁断の植物

2008-05-21 12:58:33 | 植物、平行植物
Isabelle Renaissance (Poulisab 、Isabella)
Poulsen デンマーク 1995

黒味の強い赤い蕾が膨らんで、深い深い深紅の花びらがほころび始めた。
この赤の魅力はなかなかなものだ。目が離せなくなるような深紅。
吸い込まれるような色だ。
吸引力。。。中世で一般人が薔薇を持つことを禁じられたそうだが、それだけの魅力がある花だということだ。
ビロウドの様な肌合いの花びらは豪奢で官能的でさえある。写真になんて撮れはしない。少なくとも私はお手上げです。
外で数枚撮った写真もあるが、緑の中ではこの深紅がくっきり浮き上がって、まるでコラージュした写真のようになってしまった。
それで一厘切って活けてみようと思ったのだが、この豪奢な薔薇の花を昔作ったちょっとユーモラスな急須に活けてみた。

しかしあんまりこの赤を見つめていたので苦しくなってきたから、ライラックの木の下に勝手に生えてきて困っている雑草-Ranunculus arvensis-を抜いてきて差し替えたのだった。

しかし薔薇っていうのは一体何種類この世に存在するのだ?古代ローマ人がすでに薔薇の栽培を始めていたというし、中世に入って十字軍が薔薇の苗を携えてうろうろしているうちにヨーロッパに広がったそうだ。薔薇の香りも人気の要因である。薔薇の香りで体臭をごまかそうとしたりしたわけだろうが、タイムマシンでその当時の宮廷に迷い込んだらさぞかし匂いにげんなりするのだろうね。
チューリップにせよ薔薇にせよ十字軍の植物開発における功績は大きいようである。














今日も快晴。
今週は毎日午後から仕事。