朝起きると空には少し厚めの雲が空を覆っているが、端っこの方からめくれ上がるようになってきて明るみがましてくる。
良い天気に間違いなし。
。。。そしてブルージュにむかう。
空には時々ドラマチックな雲が現われる。
ブルージュは毛織物産業で栄えたのが13世紀から15世紀であり、その後入り江が崩れ貿易船が入れぬようになった事から、商業都市としての機能を失い、そして衰退した。
1892年にローテンバックが『死の都ブルージュ』と言う幻想的小説を書き大人気を得、そしてこの本はブルージュを退廃的魅力に満ちた街として観光客を導いたのだった。
この角度で取られた写真が世の中にうんざりするほどあるはずだ。この角度から撮るまいと思っていながら、つい一枚撮ってしまった。
15世紀から時間が停滞してしまったかのような街は、どこか非現実的な雰囲気を持っている。このような観光業で食べている街はたいがい似た空気の香があるものだ。
どういうものかこういう街は写真を撮るのが面白いようで面白くない。何処をとっても観光写真の一枚になってしまうのだから。どの角度から眺めても絵葉書様になってしまう。
St.Salvatorskathedraal 救世主大聖堂

聖血礼拝堂
第2回十字軍遠征の折、当時の公主フランドル伯爵が、エルサレムからキリストの聖血を持ち帰り礼拝堂を建立した。
キリストの血を。。。ね。。あるはずがない事といえども、なんだかそういう話ってワクワクするものだね。
時空間を飛び越えて中世を歩いているような気分になる。観光客で溢れかえっているわりにはそんな気分に浸る事も出来るのは面白い。我々は皆タイムトラベラーで中世に今日到着したのだ。そんな気分だろうか。

ブルージュの土産はチョコレートとヌガー。
グルーニング美術館ではヤン・ファン・エイク、ブリューゲルなどに出会える。
落ち着いたこじんまりとした良い美術館だ。
ここではフランドルの巨匠シリーズのなかの1部ヤン・ファン・エイクについてDVDを購入してみた。まだ冒頭しか見ていないのだがこれは中々面白いので、後日たっぷり時間のある時のお楽しみである。他ルーベンス、ブリューゲルを取り上げた2作が出ているようだ。
Invention of the Art of Drawing
1791
Oil on canvas, 267 x 131,5 cm
Groeninge Museum, Bruges
私が今回気にいったのはシュヴェの”素描の起源"だ。
実にロマンティックでドラマティックな主題の絵である。恋人をドローイングの中に閉じ込めてしまおうとでもいう様なまなざし。
コリントス、シュキオンの陶芸家ブタデスの娘ディブタデスは壁に映る恋人の影を描き写している。恋人は外国に向けて旅立とうとしているのである。
この街にも83m366段の階段を持つ鐘楼があるが、私はもちろん昇りはしなかった。
華やかな中世ブルージュを散歩するのもよいし、デカダンスな死の都を見るのもいいだろう。それには秋、冬に出かけるのがよいかもしれない。出来ればローデンバックの”Bruges-la-Morte”を片手に。
今度は暗い冬に出かけて見ようかと思う。

Fernand Khnopff
1887
Crayon 、pastel
47 x 101 cm
良い天気に間違いなし。
。。。そしてブルージュにむかう。

ブルージュは毛織物産業で栄えたのが13世紀から15世紀であり、その後入り江が崩れ貿易船が入れぬようになった事から、商業都市としての機能を失い、そして衰退した。
1892年にローテンバックが『死の都ブルージュ』と言う幻想的小説を書き大人気を得、そしてこの本はブルージュを退廃的魅力に満ちた街として観光客を導いたのだった。

15世紀から時間が停滞してしまったかのような街は、どこか非現実的な雰囲気を持っている。このような観光業で食べている街はたいがい似た空気の香があるものだ。
どういうものかこういう街は写真を撮るのが面白いようで面白くない。何処をとっても観光写真の一枚になってしまうのだから。どの角度から眺めても絵葉書様になってしまう。
St.Salvatorskathedraal 救世主大聖堂



第2回十字軍遠征の折、当時の公主フランドル伯爵が、エルサレムからキリストの聖血を持ち帰り礼拝堂を建立した。
キリストの血を。。。ね。。あるはずがない事といえども、なんだかそういう話ってワクワクするものだね。

時空間を飛び越えて中世を歩いているような気分になる。観光客で溢れかえっているわりにはそんな気分に浸る事も出来るのは面白い。我々は皆タイムトラベラーで中世に今日到着したのだ。そんな気分だろうか。


ブルージュの土産はチョコレートとヌガー。
グルーニング美術館ではヤン・ファン・エイク、ブリューゲルなどに出会える。
落ち着いたこじんまりとした良い美術館だ。
ここではフランドルの巨匠シリーズのなかの1部ヤン・ファン・エイクについてDVDを購入してみた。まだ冒頭しか見ていないのだがこれは中々面白いので、後日たっぷり時間のある時のお楽しみである。他ルーベンス、ブリューゲルを取り上げた2作が出ているようだ。
Invention of the Art of Drawing
1791
Oil on canvas, 267 x 131,5 cm
Groeninge Museum, Bruges
私が今回気にいったのはシュヴェの”素描の起源"だ。
実にロマンティックでドラマティックな主題の絵である。恋人をドローイングの中に閉じ込めてしまおうとでもいう様なまなざし。
コリントス、シュキオンの陶芸家ブタデスの娘ディブタデスは壁に映る恋人の影を描き写している。恋人は外国に向けて旅立とうとしているのである。
この街にも83m366段の階段を持つ鐘楼があるが、私はもちろん昇りはしなかった。
華やかな中世ブルージュを散歩するのもよいし、デカダンスな死の都を見るのもいいだろう。それには秋、冬に出かけるのがよいかもしれない。出来ればローデンバックの”Bruges-la-Morte”を片手に。
今度は暗い冬に出かけて見ようかと思う。

Fernand Khnopff
1887
Crayon 、pastel
47 x 101 cm