散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

不思議な事

2006-05-07 11:31:10 | 思考錯誤
今朝も良い天気だ。
寝ぼけ眼でテラスに出ると昨日とは又彩新たに、そして緑のボリュームも変わっているように思う。藤も咲いた。苧環も咲いた、良い香のするメキシカン・オレンジも咲いた。(最も期待外れにオレンジの香ではないので、少しがっかりしたけど。)
すると足元にタンポポの綿毛を見つけた。

 


私はタンポポの綿毛が好きだ。遠い昔にこれを密かに"ポポンタ”と命名して以来そう呼んでいるのだけれど、今朝はそのポポンタの写真を撮ることにした。

写真を撮る前にカードチェックは怠らない。
しかし、デジタルカメラにちゃんと記憶カードが入っているかどうかは普通、カメラの電源をオンにしてみればわかる。例えば”メモリー・カードが入っていません”とかの表示が出るわけだからね。
兎に角カメラは何の文句も言わないし、早速”ポポンタ”の写真を30枚ほど撮って一度コンピューターに取り込んで見ようと思い立った。



さて、”記憶”を取り出そうと開けてみると、あるべき物が無い。スリットは空だ。
一瞬『ああ、又やってしまったか』と無念に思いながらも首を傾げ、まったく何気なく撮影データーを確認するモードに切り替えてみた。
ところが私はそこで驚いたのだ。口がぽっかり開いた。見開きすぎで目玉が床に転げ落ちそうになった。
思わず大きな声で「????????。。!!!!!」と叫んだ。
私の頭の上には出来立てのタンポポの綿毛くらいに”?”マークがぎっしりつまって生えた。
なぜならば、記憶カードが入っていなかったにもかかわらず、全てのデーターが入っているじゃないか!
机の上に置き忘れられたカードは相変わらずぽつねんと乗っている。
私はあくまでも己を疑い、今のは錯覚であって別のカードが入っているのかもしれないともう一度蓋を開け確認したが、やはり無い。
『何故?何故?何故?』と繰り返しながら、今度はカードを入れて、もう一度綿毛の写真をやはり30枚ほど撮った。



そしてカードをコンピューターに読み込ませて見ると、なんとやはり驚いたことに今朝私が撮った写真は全て入っているのだよね。
狐につままれた様だって言うのはまったくこの事だ。
カメラ自体に記憶できる部分があるのかも知れないけれど、30枚もそれもそれぞれが2メガほどの大きなデーターで入るなんて事ありえるんだろうか?
そんなことは聞いた事が無い。
もう一つ不思議なのは"記憶カード”には昨日撮った数枚のデーターが入っていてその後に30枚のカード無し撮影、そしてもう30枚ほどのカード装填後の写真が順番どおり完璧に入っていた。
こんな事が起こったのは始めての事だし、その後は残念ながらいつものように作動するだけである。

日頃の愛用に答えて、カードを忘れる間抜けな私を哀れに思ったカメラの情けか?
それとも何かの理由でパワーを得た私の念写か。。。と言う事はありそうにも無い話だけれど妙な事もあるものだなあ。。。
私の頭の上に生えている”?”は飛んで消えずに増えるばかりである。
どなたか似た経験をお持ちの方、又はこの疑問に答える事が出来る方が居られたら、是非お知らせください。

私の混乱を相棒もちゃんと見て確認しているので、これは嘘でも夢でも勘違いでも無い不思議な話です。