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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

独り言

2005-06-17 22:52:32 | 思考錯誤
今朝からずっと作業しながら聴いている音楽。

● Bach/Glenn GouldのGoldberg、とMartin StadtfeldのGoldberg
この二人のバッハは好きだ。シュタットフェルトは若くて溌剌としている。
● Bach/The 6 Suites for Solo Cello、Yo-Yo Ma
この人のチェロの音は澄んでいる。2度ほどコンサートで聴いたけれど好感の持てる本人像と重なる。同じ曲でカザルスも持っているが双方好き。
● Spanisch Music of Travel and Discovery
14世紀のスペイン音楽。好きだ。(評価表現が酷く単純だね。)
● Arvo Paert /Passio、The Hilliard Ensemble
お腹に響く、場合によっては涙腺にも響く。やはり好きだ。
● Arbo Paert/Alina
美しい小品。もう一度。。好きだ。

そして今晩は R.Schumann, R.Febel,  Beethonen のピアノ曲のコンサートに行く事になっている。

今日はどんより曇り空で22度の湿度69%。気圧が変化しているのか、耳が少しおかしい。
この状態でちゃんと音楽がはいってくるかな?疑問。

神話的風味

2005-06-17 16:19:28 | 飲食後記
片手で重みを測るようにそっと受けてから、おもむろに時計回りにぐりっとひねると思いのほかずしりと重い。
まずはじめに、その甘くさわやかな香を一杯に吸い込む。
それから頬の辺りを遠慮がちに齧ってみると、シャリッと心地よい音がする。
シャリッシャリッという咀嚼音が連続して耳の奥をくすぐる。
そして芳香がぱあ~っと鼻腔に広がって体の隅々までいきわたる。

アルクメーネという名の林檎の木が一本テラスに植わっていて、まだ若い木なので細くまばらな枝振りではあるけれど今年も沢山花を付けて目を楽しませてくれた上、幾つかの実が徐々に膨らんできている。


ゼウスは戦に向かって留守であったアルクメーネの夫アンフィトリオンになりすましアルクメーネを身篭らせた。そして生まれたのがヘラクレスだ。
ゼウスの目に留まってしまったのだから魅力的な女性であったのに違いない。

黄色みの勝った体に赤い色を刷毛でさっと一塗りされたような実の果肉は甘くてよい具合に酸味があり、独特の味がもう一つ隠れているのに、それを言い表すうまい言葉が今見当らない。
秋の収穫期になったらもう一度味わえるので、つくづく味わってみよう。

始めてアルクメーネに出会ったのはマリア ラーハ修道院の中にある店だ。
修道院の果樹園で取れた小ぶりで美味しそうな実がビニィ-ル袋にが沢山詰まっていた。
一袋背負って、それで喉の渇きを癒しながら近くの散歩道を歩きまわった。

マリア ラーハは山間にあるロマネスク様式の美しい修道院で、私の好きな遠足地の一つである。