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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

水槽

2013-08-31 18:21:41 | 自然観察



部屋の中に水の壜詰めが増殖し始めている。Ryuの夏休みお楽しみプロジェクトの置き土産なのだが、実は私はこういうことが嫌いではなく昔からミジンコを飼ったり水草を飼うのが好きだ。(水草は飼うとは言わないか。。。)
壜の中には浮き草、ミジンコ、横えびが棲んでいる。壜の中をヒュルヒュルと横えびが泳ぎまわり、ミジンコがひゅんひゅんと泳いでいる。 
テラスでもバットの中で浮き草やミジンコ、横えびが棲息している。それというのも我が家のジロの為で、彼女は25年来横えび、たまに桜海老、たまにマグロの刺身という食べ物で元気に生きてきた。野菜は振り向きもしない。 子供の頃はミジンコをぱくついていた。 
その彼女が最近体調を崩し具合が悪くなったので医者に相談するとやはり野菜を食べさせろという。又鰯を週に一度くらい食べさせるのも良いと言う。 しかし淡水生まれに海の脂っこい魚はよろしくないという人もいて、どちらかといえば私はその意見に賛成ではあるけれど、そんなに都合よく具合の良い肴が入手できる環境ではない。釣り免許でも取ってそのうちに釣りに出かけるしかないのかとも考えながら、釣り好きのRyuが『釣り免許』無しには釣りをしてはいけないという規則を何度も嘆いた事を思い出す。
でも、釣りも悪くないなあと妄想は果てしなくいっそ海釣りの方まで広がってゆく。。。そうは言っても、やっぱり簡単ではないのでどこかで適当なものを買って冷凍にしておくしかないのだろう。
そして魚メニューの間を飾るのはこの『横えび』『ミジンコ』『浮き草』なのだ。 
無心に横えびやミジンコを眺めているのが好きだ。 
そんなわけなのだが、餌にする日が来るかどうかは.....迷っている。




 ジロの昼飯 

注: ジロというのは我が家の水亀




注: ジロというのは我が家の水亀












化石

2013-08-07 21:58:52 | 自然観察

あちらからこちらから石を持ち帰る癖がある。だから部屋の中にも外にも石がごろごろ転がっていて、時々石に躓く。
石の育ってゆく時の経過を想像するのは楽しい。

さて、先週末に一日化石探索コースに参加し、炎天下2箇所の石切り場を這いつくばった。
デボン紀には珊瑚礁であった山(山といってもたいした高さはない)をコツコツ叩くと、古代海の生物が顔を出す。 なんて素敵な出会いだろうか。わくわくする。



























持ち上がらないほどに沢山の石をリュックサックに欲張って詰め込んだ。


そういえば、石切り場へ向かう前にKakushoehleという洞窟にも立ち寄った。
この洞窟には伝説が残っている。
一つは古代ローマの詩人ウェルギリウスの叙事詩アエネーイスの中に語られている。
それはこんな話だ。

住み心地の良いこの洞穴にカクスという名の大男が棲み付いた。カクスは強欲で粗野な悪党で村人たちを襲いそのひどい仕打ちで彼らを恐怖に陥れるのだった。
ある日又一人の大男がやってきた。その名をヘラクレスといった。ヘラクレスは近隣のヘラクレスシュタインに住んでいた。彼は村人たちと平和に暮らしており、カクスの暴行から村人たちを守っていた。ある日とうとうカクスとヘラクレスの決戦となった。そしてヘラクレスの投げた大岩がカクスを潰し平和が訪れた。

また、この洞窟にまつわるもう一つの伝説がある。
2人の農夫が受難週にもかかわらず教会へ行くのを怠けてカクス洞窟でカード遊びをしていた。すると見知らぬ男がやってきて沢山の金を2人に巻き上げられてしまった。
男は『カード遊びを最初にやめた者が永遠に悪魔の客人となる』というルールを提案した。金に目がくらんだ二人はそれを了解した。しかしやがて2人はこの見知らぬ男こそが悪魔だということに気がついた。二人は魂を売り渡したくなかったので何日もの間ゲームをやめる事が出来ずにいた。心配した彼らの家内たちは司祭に助けを請うた。
司祭が洞窟に駆けつけ悪魔に十字架を突きつけるとやっと農夫たちを放し、洞窟の入り口脇の壁を叩き怒りながら洞窟を去った。

そんな話が残っている。

悪魔との契約の話はいろいろなところに顔を出して、似た話が沢山あるものだ。
欲に憑かれるとまもなく悪魔が登場するのだ。
私も欲を出して石を叩いていると中から悪魔のささやきが聞こえてくるかもしれない。






















森の散歩

2013-01-08 19:56:49 | 自然観察



ぼんやりしているとあっという間に1月が終わっちゃって、すると2月も3月もすっ飛んで夏が来て、何もしないうちに一年が終わっていたのに気がつかないなんて事が起こりそうだよ、と友人が溜息をついた。
そんな事を言いながら溜息をつくと時間が2,3日が消えてなくなるからやめたほうがいいよ、と笑いながら言った私ではあるけれど、実は私も似たような事を思ったリ言ったりして溜息をつくのだ。
なんともう一月に入って一週間が過ぎている。
溜息をついたって時間は逆流しない。何しろ私たちは時間に逆らう事ができない。脳味噌も活発な細胞を刻々と失って干しぶどうのように縮んで行くのだろう。干しぶどうなら又味わいがあって美味しい。干しぶどうはカリウムが豊富だから適当な摂取は体にもよいけれど私の脳味噌などもとよりスカスカなのであっという間に固く縮んで干からび頭蓋骨の中でからころ音を立てるだけだろう。
からからになった脳みその欠片を思い浮かべて一日が終わるのも残念すぎるので森に行くことにした。森に行くと元気が出ないかと相方に聞いてみたが「べつに。。。」という返事が返ってきた。そうなのか。誰もが元気になるわけではないのか?私はふわふわの美しいコケの絨毯の上を歩いているだけでうれしい。絨毯の隙間にまだ完璧な小さな茸が緑の絨毯を床に止めるボタンのように並んでいる所や、葉を落とした枝や蔓が複雑に絡んで大きな捕獲網のように広がっている場所を見つけたり、美しい茶色に立ち枯れた羊歯の海をかき分けて歩くのも良い。伐採された木が積まれた山の端っこに生えた茸を食べている粘菌を見つけた。 森のリサイクル業者だ。なんて不思議で面白い生き物だろう?




















金色の十月

2012-10-21 21:54:34 | 自然観察
 



金色の十月は期待通りにやってきた。
森に出かける。








白くて小さなアスターがふわふわと咲き乱れる一角を発見したり、風の合図でいっせいに舞い踊る秋の葉のさらさらに耳をすませる。








そしてオニナラタケ、ハナイグチ、アミタケやニセイロガワリを見つけて収穫すれば、もう言う事は無い。



そういえば今年の春、芽が出てしまったジャガイモを土の入った箱の中に生けておいたら小芋の収穫があった。





昨日テラスの片づけをしていた時、土の中に大きなジャガイモが見つかった。どうやら収穫しそびれた芋がおとなしく眠っていたらしい。
なかなか立派な芋だ。








また、立ち枯れていたキクイモを引き抜くと塊茎が育っていた。これはもともと隣のテラスから侵入してきたものでやたらに増える。困ったなと思いながらも放っておいたものだった。
塊茎は皮を剥いて湯がきソースを付けて食べたり、肉や魚料理の付けあわせにも美味しい。
実は時々店で見かけると買ってくるのだけれど、今までテラスのキクイモはうどん粉病が出たりが厄介ですぐにひく抜いてしまうので収穫した事は無かった。
思いがけず収穫できた菊芋は小さく切ってご飯に炊き込み、オニナラタケの茹でこぼし、にんじん、しょうがを少しの砂糖と醤油で煮付けたものをあわせたご飯を作ったが
結果は良好だ。

ゲンキンな私はそんなキクイモに礼を言って、来年は芽が出ても抜かないよと話しかけていくつかまた土に戻した。



























2012-10-14 21:55:54 | 自然観察






今日の森は良い香りに満ちていた。
初めてかぐ匂いだった。
なんとなく緑茶を炒るような、そんな香りだった。
足元の美しい緑のコケはふかふかで、その上を歩くのはまるで雲の上をあるくようで気持ちが良い。
茸たちがあちこちに顔を出して賑わっていて、彼等が伸び上がる音がしそうなほどだ。(多分夜更けには音が聞こえるに違いない)
ビニール袋や籠に収穫物を一杯に詰めて歩く人達が通り過ぎる。
横目にどんな茸を採ったのか見ると、見たことはあるが食べた事の無い茸が籠にぎっしり詰まっている。
膨らんだビニール袋を両手に抱えた人の後を辿って見るとどんな茸を収穫したのかがわかる。





(ふうむ、この茸も食べられるのか。。。?ひょっとして間違えてなどいないのだろうな?)
茸を目指して移動してゆく人達を私はキノコ亡者と呼んでいる。
キノコ亡者は森の中をゆっくりと右に左にゆらゆらと、ひょいとしゃがんでは立ち上がって遠目には亡霊か壊れたからくり人形のように動く。
私もたまにキノコ亡者の仲間に入って"ゆらゆらひょっこり"を繰り返す。
一足ごとに下生えの細い枝がぽきぽきぱきぱきと乾いた音を立てる。
良い音だ。
緑の布団に美しい茶色や白のキノコが眼に鮮やかだ。
枯れ始めた羊歯、ツリフネ草の赤く染まった茎が美しい。
うつむいてうろついていると自分のいる場所が不確かになってくる。
明るい時間だから不安は無いものの、夜の森ならきっとパニックになるに違いない。もっとも夜中に森に来る事は無いけれど。。。
カメラを握る手がそろそろ冷たくなって、帰り道を探す。






Tubifera ferruginosa クダホコリ 今日の一番はこの変形菌



























美しいもの

2012-04-21 19:07:45 | 自然観察




美しいものが日本から飛んできた。
そういえば先日アトリエの近所で空になった虫の卵が木の枝についている見つけてそっと持ち帰ったところで、またひとつコレクションが増えた。
この美しいものはクスサンが作る繭で、私は写真でしか見たことが無かった。
多分”好いな~みたいな~”と物欲しげな私の声が遠くまで伝わっていったのだろうと思う。その声をやさしくキャッチしてくださったユウコさんが送ってくださった。










思い出してみれば、私のドローイングの中にクスサンの繭のような形がたびたび見えかくれしている。
繭というより顕微鏡の向こうの世界なのだけれど、気になる形なのだ。












先水曜、オーストリアでのグループ展に出展する作品を搬出した。仮想植物のハーバリウム。
大きな家具のような作品で、いくつも引き出しがついている。
展示は5月5日からHadersdorf







雨の日は昨日の散歩とか、食べ物の話。

2012-04-09 11:52:56 | 自然観察
昨日の散歩































イースター月曜日の今日は雨。
今日も歩こうと思ったけれど、昨日の散歩が少し堪えたので今日は休憩。
近所を散歩するだけにしておこう。
冷たい雨の日は暖かくして卵の中に閉じこもっているほうがいいかもしれない。


そういうことになると気持ちは食べ物へ移行する。



ラムソン(Bärlauch)の味噌漬け。 これはいろいろに利用価値あり。
醤油漬けより使えそうだ。




ラムソンとジャガイモ、フレッシュチーズ、クワルクのキッシュ。
残念ながら失敗。



少し空が明るくなってきたので、外の空気をすってこよう。




 ☆☆☆
 
日本政府が原発を推進するわけだね。そしてなぜかなく消えることのない安全神話。。。。













野花摘み

2011-07-18 14:51:03 | 自然観察
はっきりしない天気が続いている。
この数日気温の上下が激しい。








道端に咲く花たちを、片手に一掴み連れ帰った。


Dost(Oregano)---オレガノ。ピザに使うと美味しい。
Rainfarn (Tanacetum vulgare)---この植物の香は蜂を静めるので養蜂に使用する。また蚤、虱退治にこれを煮出したお茶で頭皮を洗う。
Gemeine Schafgarbe (Achillea millefolium)---詳細はこちら
Gemeine Odermennig (Agrimonia eupatoria)---抗炎症、下痢止めに使用されることがある。
Wiesen-Flockenblume (Centaurea jacea)



美しい植物達の持つ神秘的な力を知ることは楽しい。







ここ2,3日気になった話題。




●電力は足りているという話題があちらこちらで語られている。  

●電力自由化は?  

●ジャーナリズムは日本には存在しなかった。 






今朝のテラス

2011-05-11 13:24:35 | 自然観察










去年日本に行った時、甥のRyuが採って来てくれたナガミヒナゲシが咲いている。
もう一つ別の芥子も蕾が上がってきた。毎日テラスの植物の様子が変わるので楽しい。
ピエール・ドゥ・ロンサールの鉢が具合悪く半分ほどになってしまったが咲き始めた。
テージング・ジョージアは元気ではあるけれどバラゾウムシが蕾を食い荒らすので蕾がボロボロと落ちるのだ。
これは実に腹立たしい。
私にとっては許しがたいが、バラの蕾を食べて育つ幼虫がすこしうらやましくもある。









メモ:

ドイツの倫理委員会は遅くとも10年以内に原子力発電から手を引く事、古い原子力発電所は直ちに廃炉を発表。




















Super Full Moon

2011-03-19 22:32:08 | 自然観察
あったかい写真を。。。と思いながらもなかなか撮りにゆけない。
今日は早咲きの彼岸桜の花びらに暖かな陽光が透けて美しかった。


いつもより大きくて
いつもより明るく夜道を照らす今日の月







真っ暗な闇の中を煌々と。。。






今日は近所の古い教会塔(ヨーゼフ・ボイスの十字架がかかっている)に献花し蝋燭をともし日本に向けて祈る集まりがあった。
市長の短いが端的な祈りを語り、
塔のある小さな広場のそこここに咲く黄色い水仙は頷く。

どうか、明日もすこしでも良い方向に向かいますよう。

2011-01-05 19:01:17 | 自然観察
 


ホールパンチ雲。今朝偶然見つけたウェブサイトのなかに以前私が撮った雲(写真↑)と似たものを見つけた。
調べるとこのホールパンチ雲というらしい。
この現象の原因は高積雲内に「氷の結晶が」発生しているとき、そこに水蒸気が付着して結晶が成長し落下してゆくので、その落下部分が穴になるという事らしい。
雲の中を飛行機が通過すると、高積雲より更に上の雲が結晶し落下したり、高積雲が更に上に押上げられて下がった気温に触れて結晶したりするのが原因だという。


今日の空も美しかった。





追記

MTIの予約がすぐに取れたので早速受けてきた。
結果十字靭帯損傷だったけれど、あまりひどくは無い様子で後はまたあの寒い整形外科医の待合室に来週出かける。
MTIは初めてでかなり緊張した。











茸メモ2

2010-10-03 11:53:10 | 自然観察
 Sparassis crispa ハナビラタケ

 Ptychogaster fuliginoides

 Xerocomus badius ?

 Hypholoma fasciculare ?

 Calocera viscosa

Oudemansiella mucida

Ramaria stricta

Helvella crispa

Clitocybe nebularis 奇形

 Hypholoma fasciculare ?

 Phallus impudicus 幼菌

 Mycena inclinata

Armillaria ostoyae

Russula violeipes

 Dumontinia tuberosa

 ?

Armillaria ostoyae

Mycena inclinata + Trametes versicolor




茸メモ1

2010-10-03 11:52:23 | 自然観察
 Pleurotus pulmonarius ?

 Laccaria amethzstina 

 Laccaria amethzstina 

 Laccaria amethzstina 

 Dumontinia tuberosa

 Amanita muscaria

 Ascocoryne sarcoides

 Lycoperdon perlatum

 Stropharia aeruginosa

 daedaleca quercina

 macrolepiota rhacodes

 XX

 Laccaria laccata

Scleroderma verrucosum


中には不確かなものもある