新新☆もこほじゃほろみ日記

煩悩と私事のサイト

今日も今日とて

2007-05-27 | 芸術
 けっこう風強し。どうも鼻の具合がイマイチだと思ったら黄砂のせいか?

 今日は午前中愚息は池袋で礼拝。なんと7時20分集合ということで6時前に起きて(起こされて)出て行った。親たちは寝なおしてそのあと買い物。午後、愚息のお抱え運転手で成城へ。

 今夜はいつものソルフェの後、また公開講座がある。講師は前回と同じ東京G大のN先生。「声楽曲の発達が器楽曲に(作曲面で)及ぼした影響」といったテーマだが、興味の中心はトリビアにあるといってよい。話の大きな流れとしては、言葉(歌詞)のディクションを重視する立場とそれを様式化する立場が存在し、前者がレシタティーヴォに後者がアリアに発展していくこととなる。
 同一フレーズ内で反復進行がおこるか
 旋律がくりかえされるかどうか
 同じ音形が異なった声部でくりかえされるか
 同じモティーフを同一の声部で異なったフレーズで反復するか
 歌詞の反復がどのように生じるか
などが着眼点だそうです。それを主にモンテヴェルディを例にとり説明していく。これが喋ること喋ること。休憩も無しで2時間びっしり実演つきで喋りつづけたのだった。

 説明の中に「プラティカ・セコンダ(第2作法)」という言葉や、「コロラトゥーラ」の語源は「コロラーレ・イン・ネロ(黒い色に)」つまり音符が多くなり黒っぽくなることから来ているなんていうトリビアが入る。トリビアいえば、バロック時代のイタリアオペラでは伝統的に「ズボン役」というのがあり、つまり女性が男性を演じる(それも恋人役を)というまるで宝塚みたいな話もあり、「ケルビーノやフィデリオなどもその名残りといえますね」ときた。これは思わず「10へえ」でした(笑)。

 で、豊饒なトリビアの世界が延々と続いた挙句、器楽におけるレシタティーボの例として、「トッカータ」という形式とか、偉大な例としてはベートーヴェンの「第9」の第4楽章を挙げていた。(他にもF.バッハとかC.P.E.バッハとかいろいろ挙げていたのよ)あまりにも盛りだくさんでまとめきれないが、トリビアについてはおいおい紹介することもあろうかと思う。で、終ったのが8時半をもう過ぎていた。

 さて前回車を置き去りにした話は覚えておられるだろうか。今回はその反省の上に立ち、有料駐車場(以下Pと略)で会場に近く安い場所がないか探した。そうしたらとある教会の前に「30分100円」のPを見つけた。しかも8時過ぎは「1時間100円」となり、上限は1800円でそれ以上はとらないという。大体成城周辺のPは「20分100円」が多いので、これは「やった~♪」と思いそこに止める。心の中で(まあ全部で700円でいけるかな)などと計算しながらPに戻ると何だか様子がおかしい。出入口の料金支払機(っていうの?)に「故障」の紙が貼ってあり、Pの会社の車が止まっている。見ると車止めの板が全部下りている??

 会社の車の人がこっちに向かって、「あ、車止め下りてますよね。そのまま行っちゃって下さい」「ああ?そうですか??」半信半疑で車を出し、結局そのまま金を払わずに帰ってきてしまった。どうも料金機が壊れ、仕方なく止めてあった車は全部タダにしたらしい。前回はアンラッキーだったが今回はアンビリーバボー?にラッキーなのだった。場所が教会の前というのもねえ。何だかジーザスにサービスされているような気がしたぞ。

 家に帰ったら10時だった。今日は大臣の誕生日本番なのでプレゼントを渡した。愚息のはヒミツ(笑)。小生からはストラディバリウスをプレゼントしたとだけ言っておこう。