朝
梅雨明けかと思ったら昼頃
のち
もうちょっと、もうちょっとでほんまの夏が来る!
さあて、何から書こうか。
まあ、まずはオフィシャルサイトのメッセージ「Friends on Ice」から。しーちゃんが悪化する国内のスケートリンク事情に心を痛めていることは知っていました。そして、未来のチビッコたちのために何かをしたいと考えていることも。その姿勢は、数々のインタビューや、仙台凱旋パレードで子どもを同乗させたことなどからもハッキリしていたが、FOIはその具体的行動の第一歩であったと。プロ活動初日のショーをそのように位置づけたところに、今後のしーちゃんの活動の基本姿勢が現れている。
つまりこういうこと。
「アイスショーのプロモートってできないかな...? 子供の夢を膨らませてあげられるようなチャリティー...!? 何か温かみがあるんだけど、新鮮な感じの!」
そして、
高まるフィギュアスケート人気とは裏腹に、日本のスケート環境はとても良いとは言えない状況の中、フィギュアスケートに夢を抱く子供が増えている。その子供たちの未来は?
そんな夢を持った子供達が一人でも多く育つように、夢を抱けるように・・・
未来のスケーター達のために少しでも手助けできれば!と願い、チャリティーという形で開催することに決めのだが、集まってくれることになった現役スケーターのためであることはもちろん、これが少しでもお役に立てて、これからも今を一番輝いて頑張っていってほしいし、プロスケーターには同じような気持ちで参加してもらえたらいいなと思った。
しーちゃんはこれを1人で仕切ったんだよな~。
こうして「フレンズ オン アイス」の企画がスタートした。
ショーのネーミング、コンセプト、日程からキャスティング、ショープロデュース全てという大役に挑戦することとなった。
いや、恐れ入りました。しーちゃん偉大なり。そしてFOI見に行った人、いいなぁ~!!こんなに羨ましいことは人生でそうそうあることじゃない!これからもプロになったしーちゃんを見る機会はあるだろう。しかしプロデビューは1回きりである。結婚披露宴が(ふつう)1回しかやらないようなものである。観客は歴史の証人である。せめてTVで放送してくんないかな~
♪♪♪♪♪♪♪♪
さて、荒川静香ファンが首を長くして待っていた日テレ『フィギュアの女王・荒川静香 新たなる挑戦! ~アメリカツアーに独占密着~ 』が放送された。観たぞ~!!ビデオに録ったぞ~!!と凱歌を上げつつ感想を述べる。
番組の大きなコンセプトは、荒川静香の金メダルはプロとしてアイスショーに出るための重要な通過点であった、それを数年がかりで見事クリアーした荒川は、晴れてプロとしてアメリカ最高の「チャンピオンズ・オン・アイス」に出演することとなった。それは競技とは異なる新たなる緊張と試練と喜びをもたらすものだった。その辺を密着取材しお伝えする、こんな感じ。
前半でトリノのフリーを回顧するシーンがあったが、やっぱり涙が出た。美しかった。あれからまだ半年もたっていないのが信じられないくらい、昔のような気がした。
番組メインの密着取材。しーちゃんが直面する思いがけない?壁。英語が思うようにしゃべれないしーちゃんを、番組はありのままに伝えていた。いや、実はこれが大きなテーマなんである。言葉で苦労するしーちゃん。ある意味痛々しく残酷でもある。でも、ありのままの姿を放送させているしーちゃんは、やっぱり偉い!スケートに関することなら話せるんだけど、チームのメンバーや観客とコミュニケーションがとりにくいしーちゃん。食事も最初のうちは1人で食べてたぞ。ううー、可哀そう。
「サバイバルだから」「自分からアピールしなきゃ」とアメリカ社会?の緊張感を語るしーちゃん。さらに、しーちゃんにとって不運なのは、途中参加のためプログラムに写真が載っていない。だから、しーちゃんに向かって、「名前は?」とか聞いたりするお客がいるわけ。自分の無名さにめげそうになる?しーちゃん。公演後、ファンからサインを求められても、自分の写真がないので表紙にサインするしーちゃん。「ここで気のきいた説明ができれば」と口惜しがる。でも、こういうのってアメリカっていい加減だよなー。アメリカ社会のルーズさに翻弄されるしーちゃん。
しーちゃんの日記を読むがいい。
「何ともアドリブが効かなかった私(^^;) 英語も勉強です...must です...」
「とにかく精一杯、怖い顔はNG。無理矢理だろうが何だろうが今日は笑顔笑顔笑顔......」
「「私はアメリカでスタートしたばかり無名同然の新人。人一倍がんばらなくては!」と感じる毎日。」
「時にはうまくいかない日だってあるし、悩む事もある。でもそんな時には、大いに考えて悩んで無心で、乗り越えるきっかけを見つけていかないといけないし、時間は二度と戻らない。だからこそ、立ち止まっても、戻りたいと思ってはいけないんだと思う。ゆっくりでも、少しずつであっても進まないといけませんね。」
これらの言葉の裏が取れた気がします。そうなんだよ。頑張ってるんだよ~!
しーちゃんて、本来はひょうきんで饒舌でジョークが好きなんだと思う。そういう本来のキャラを発揮できない可哀そうなしーちゃん。でもね、やっぱりしーちゃんはしーちゃんなんである。すぐに会話はペラペラにはならないけど、だんだんとメンバーに溶け込み、ファンとも交流していくんである。
これは日記でも大きく取り上げていたが、7月4日独立記念日のこと。これ、日記の「
私は日本人。」てとこに、何となく私は孤独な響きを感じていたのだが、それは当たってたみたい。でもって、実はその前日、オフ日に入ったしーちゃんは、練習場を求めてタクシーでリンクに行く。この時もアメリカ社会のルーズさに少々おかんむりなんだが、それはともかく、練習場に入ったしーちゃんに、小さな女の子が寄って来る。
オリンピック金メダリスト荒川静香に気がついたのね。で、サインしてくれと。快く応じるしーちゃん。すると後から後から希望者がやって来る。丁寧に応じるしーちゃん。写真撮影にも応じる。で、しーちゃんが練習を始めると、目を丸くして見入っている子どもたち!そりゃそうだよな~!
TVだとこれが3日で、翌4日にまた練習に行くと、なんと会場に机が用意してあり、長蛇の列で大サイン会に発展することに。その上、ツーショットの記念撮影にも丁寧に応じるしーちゃん。そこで日記でもTVでも、「
私が子供の頃、伊藤みどりさんや佐藤有香さんにサインや写真を一緒に撮ってもらったのがすごく嬉しかったのを思い出しました(*^_^*) だから今度は私がチビッコたちにしてあげるんだ~~~って!」これは、しーちゃんの人柄の良さを示すエピソードなのだが、しーちゃん自身、この出来事がすごく嬉しかったようである。TVで見る限り、これ以後の表情はぐっと明るくなり、目も輝いてくる。アメリカ社会で、思いがけずチビッコたちに知られていることがわかり、ホントに嬉しかったんだろーなー。「荒川静香を覚えてもらうために」一生懸命滑っていたしーちゃんだもんなー。
番組はそれからも続くのだが、仲間とも打ち解け、自信をつけていく様子が伝わってくる。プログラムの写真の件も自分なりに対抗策を見つける。頑張る静香チャン。最後は明るい印象で終る番組であった。
この番組の最大の見所は、しーちゃんの表情の変化である。ツアーはじめの方の緊張を隠せない顔。それがチビッコたちのサイン会を境に、自信と余裕を取り戻した、美しい笑顔になる。ツアー仲間と一緒に食事をしたり、ふざけあったりもする。その明るい笑顔とキラキラした瞳!それがこの番組最大の見どころである。それは日記の文章から窺える明るさと、見事にシンクロしているのである。いいぞ、いいぞ、静香!ガンバレ、ガンバレ、静香!!