ROKSAN ROK-M1.5が片方逝ってしまって仕方なく田舎からNAIT/3を引っ張り出してきました。
そのうえリビングを娘に占領されており、システムも不調でしたのでしばらくオーディオどころではなかったのですが、
やっとリビングも開放されて久しぶりにオーディオ再開と言う事になりました。
本来ならきちんと修理が完了した段階での再開といきたいところですが、何分個人的に懐具合がさみしいもので・・・。
とは言え本当にダメならば音楽など聴く気にもならないのですが以外にと言うとNAIT/3に失礼ですがなかなかいけるんです。
前段は以前のシステムそのままでパワーアンプとしてNAIT/3を使用する構成にしました。QUAD同様に入力がほとんどDINコードですが1組だけRCAの入力があり、そこを利用してプリの出力を通すことにしました。
当然ながらドライブ力はROK-M1.5に比べることが憚れるぐらいですから、低域の制動も弱く音量をあげるとかなりブーミーになります。音自体も少し薄く力強さももの足りません。しかしながら小音量で聴く限り音楽の本質は充分に伝わってきます。
現代ハイエンド機器のなかには音楽を聴いていて楽しくなるような機器ばかりではありません。解像度もあり倍音も綺麗に伸びてSNも良く何の不満も無いように思えますが、音楽を聴いていて楽しくない機器もあるようです。
そしてそれを良しとするハイエンドユーザーが少なからずいるのも事実だと思います。機器が高額になるに比例して音楽の持つ楽しさが薄れていくように感じられるのは私だけでしょうか?
当然、ハイエンド機器のなかにはそのような物だけではありません。ドライブ能力と音楽性が高度に融合している物もあります。しかし昨今のオーディオショウでもそのような機器に巡り合える事が少ないように感じられます。
それと、ネイムと比較されるリンは日本ではその高額なプライスのもかかわらず商業的に成功していると思いますが、ネイムの方は何度も代理店が変わって成功とは程遠い状態です。
リン製品はそれなりに魅力的だとは思いますが、ネイムが其れほどまでに大きく劣っているようには思えません。むしろ力強さはネイムの方があるように思えます。
以前にも書きましたが機器の能力が必ずしも商業的に成功するとは限りません。特にこの国では物の本質を自分で判断するよりも、評論家の意見を信用する傾向にあるように思えます。自己責任よりも他人の所為にするほうが楽なのかも知れませんね。
ネイム同様スペクトラルも不遇なブランドのように思えてなりません。
また愚痴になってしまいましたが、スペクトラルには個人的な思い入れが非常に強く、
まさに独断と偏見であるを理解していただければ・・・。
福井にオーディオスペースコアという店がありますが、今はFMなどのハイエンド取扱いの方が主力ですが、以前はNAIMのアンプをよく奨めていました。リレーが入っていない勢いの良さがありますね。電源ON OFFのノイズを我慢しなくてはなりませんが・・・。
肩書きに弱いマニアは高額な駄品を並べて歓んでいます。
真面目に製品を作ってるメーカーもありますが商業的に重点をおいてるメーカーが成功しているのは商売としては正当なのですけど音楽再生を目指す愛好家には?って思います。
Orpheusも Classic V2 Lineの方がフラッグシップよりも良かったと誰もいわないのが現実です。値段よりも実力を評価される方向になればメーカーの姿勢も変化すると思うのですが・・・