ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

中津川詣その2

2012-04-23 19:51:03 | オ-ディオ
りゅーとぴあ山本真希グレンツイングオルガンの魅力

オーディオ南海西田辺店での静ブランドのアクセサリーの試聴会の時に、原さんからパイプオルガンの録音をした時のお話を伺っていたので、CDが発売されたら是非聴いてみたいと思っておりました。

ちょうど原邸に伺う1週間前ぐらいに、このオルガンの録音を聴ける機会に恵まれじっくりと聴いてみたのですが、兎に角今まで聴いたオルガンの音とは全く違う音が目の前に再現されました。

今までカンターテドミノ等に代表されるパイプオルガンの名録音とされるCDのどれもが力強さや音の芯とは無縁の、どちらかと言えばオルガンの音よりもホールの響きが良く再現されている音が良い録音とされる傾向であったと思います。しかしながらこのパイプオルガンの音には力強さがあり、尚且つ音に芯があります。

今回の録音はホールを3日間貸切にしてホールの響きを聴きながら丁度良い響きになるまで客席を1席づつ取り除いたそうです。その作業をするときのプレイバックモニターを全てHB-1で調整されたようです。

最初、HB-1の大きさに不安を抱き「こんなので大丈夫ですか?」と心配されたようです.しかし音が出た瞬間にパイプオルガンの圧倒的なスケールを正確に再現する能力に一同驚嘆されたようです。

当然の結果ですが今までHB-1を1度も聞いたことがないと、聞くまでは信じられないでしょうね。それと、大口径スピーカーには無い反応の速さがマイクの位置決めの正確さに貢献しているのは言うまでもありません。

このような作業を繰り返しながら手間暇かけて録音されたCDでも必ず商業的に成功するとは限りません。むしろ厳しいものが多いのではないでしょうか。

しかしながら私として出来ることは一人でも多くの人に、このCDを聴いて頂けることを祈るばかりです。