ポチの女房

専業主婦のつぶやき

ドラマ『天皇の料理番』

2021-06-20 21:17:34 | ドラマ
パラビにて視聴しました。
『天皇の料理番』は、3回テレビドラマ化されているようです。
今回視聴したのは、佐藤健さん主演の2015年版です。
といっても、もう6年前の作品なのですね。
前情報無しでの視聴です。

主人公の秋山篤蔵、とんでもない人物だったという出だしでした。
何事も続かないと。
寺から追い出され、やむなく養子へ行った先で、俊子との出会い。
養子先で、鯖江連帯で働く田辺との出会い。
美味しいものを食べて、調理人になりたいと思う、って、ホント些細なことで、人生は決まるものです。

兄・周太郎の存在も、大きかったですね。
人生半ばで病に倒れ、弟に自分の夢を託します。
その手紙が、あまりにも切なく涙涙でした。
周太郎役の鈴木亮平さんは、ドラマのために、20キロの減量をしたそうです。
みるみるうちに痩せていきましたね。

華族会館で、宇佐美との出会い。
新太郎と辰巳の二人が、最後まで篤蔵と関わるとは予想していませんでした。
食堂、バンザイ軒でのお話も、楽しかったです。
佐藤蛾次郎さんと高岡早紀さんの演技のおかげかもしれません。

フランスへの留学が、果たせたのは、篤蔵の家族のおかげです。
俊子との悲しい別れもありましたけど、フランスでの修業は、篤蔵にとってターニングポイントでもあります。
言葉もよくわからないのに、異国の地での活躍は、篤蔵自身がもっている料理への情熱がなしえたのかもしれません。
当時としては、画期的なできごとでしょう。

天皇の料理番となり、華やかに見えても、苦労がたくさんありました。
しかし、俊子と再会、再婚して家庭をもったことが、篤蔵の支えになりました。
周太郎が亡くなったとき、篤蔵が、「会わんうちに会えんくなる。」と言った言葉が、印象的でした。
今、コロナウイルスで、会いたい人とも会えない時代になっています。
「会いたいときに会っておこう。」ということを切実に思います。
関東大震災にあい、そのときの対応も、今に通じるかもと思ってしまいました。
災害時での対応って、大切ですが、実行するには、たくさんの努力が必要なのではないでしょうか。

最愛の妻・俊子が、心臓病で亡くなってしまうとは思いませんでした。
「篤蔵さんより長生きします。どうか安堵してください。」と言っていたのに。
しかし、俊子は、鈴となって、篤蔵を見守り続けてくれました。
亡くなっても、生き続けるということではないでしょうか。

第2次世界大戦後、GHQの支配下となっても、料理人として、「まごころ」だけは忘れなかった篤蔵。
こんな人が天皇の料理番なら、間違い無しです。
最後、天皇の料理番の仕事を終わるで、物語は終わります。

ドラマとして、完成されていて、とても面白かったと思います。
主演の佐藤健さん、妻役の黒木華さん、兄役の鈴木亮平さん、父役の杉本哲太さん、母役の美保純さん、皆があたたかく、篤蔵のことを見捨てずにいてくれました。
また、宇佐美役の小林薫さん、新太郎役の桐谷健太さん、辰巳役の柄本祐さん、どなたもはまり役だった気がします。
脚本が、森下佳子さんで、健さんとのコンビは、ギボムスにつながっていくのでしょう。
時間をあけて、また観ようかなとも思います。
2回目を観ると新しい発見があるかもしれません。

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