orleand danca with me
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/34/5f3f263a0e3f51a3dc130c039052deb5.jpg)
回収盤は続く~よ~ ど~こ~ま~で~も~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
のオーリアンズの「dance with me」(1973作)!
このアルバムは2ndアルバムになるんだけど、
当時アメリカではリリースされず、
日本とヨーロッパの一部のみで発売され市場から姿を消したそうな。
タイトル曲の「dance with me」の大ヒットにより、オーリアンズの名は
知れ渡ることになるのですが、実はタイトル曲でありながらも回収された為
大ヒットしたのは3rdアルバム「歌こそすべて (Let There Be Music)」
1975年のシングルバージョン(再録)からなんだ。
orleand/let there be music
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/dc/60321fb73a5cbb8f83a314b42dd55b90.jpg)
これもやはりレーベルの戦略や判断のマズさが表れた結果ですかね。
こんな素晴らしいアルバムをリリースしないんだからね。
当時ノリにノッてるアサイラムに移籍して大ヒットしたのですから、
制作側の嗅覚の鋭さが物をいうという好例ですよね。
しかし僕はこのお蔵入りになった2ndの方が実はお気に入り。
なんたってこのアルバムは彼らの地元でもあり、聖地ウッドストックは
ベアーズヴィルスタジオで録られたもんなんだ。
3rdの如何にもアサイラムという、ワイドでLAギラギラサウンドもいんだけど、
こっち方がドライなんだけど温かみがあって、
バンドバンドしてて好みなんだ。
「dance with me」と「let there be music」の2曲再録してるんで、
聞き比べてみるのも面白いですよ。
彼らの魅力のコーラスワークもドゥービー・ブラザーズやイーグルス同様に
ハイトーンを生かしたアレなのですが、サウンドの方はオーリアンズと
命名しただけはあり、ミーターズ風なとこもあり、
リトル・フィートに近い感じもします。
ジョン・ホールってギタリストとしてイマイチ軽視されがちですが、
ほんと個性的なギタリストです。
ストラトキャスターといえばジミヘンですが、
ジョンホールもかなりのマスターです。
フレーズも独特。
特にラストナンバー、ルーファス爺の「The Breakdown」の
カッコ良さったらない!
例の
ヒャッ ヒャキャコォ~ン
だよん!
やっぱみんな相当スティーヴ・クロッパーフリークなんだなぁ。。
痺れるぜぇー!!
ジョン・ホールとラリー・ホッペンのツインギターも素晴らしいです!
イーグルスやオールマンのような重厚さは無いですが、
ストラトキャスター特有のカリコリとした生音が生きててね、
独特でまた良んだ。
今じゃ両盤ともCD化されてますが、やはり日本のみのLPジャケットは嬉しいね。
オーリアンズも18の頃バイトしてた店でよく流してて、
スティーヴン・ビショップやカーラ・ボノフ同様に今でも聴くと
あの頃にすぐに飛んで行けるタイムスリップ盤だ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
一番街のパルミラ通りが、まだ日の出通りなんて呼ばれてた頃の話だよ。
世知辛い世に1枚の清涼盤をどうぞ!
アンドレ・カンドレ(井上陽水)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/99/04478c76fa920252782bdce9fec20150.jpg)
これも陽水さんご本人の許諾を得ず勝手にリリースされた
いわくつきの速攻回収盤だよ。
ファンじゃないとなかなか知らないと思いますが、
陽水さんは井上陽水を名乗る前に
アンドレ・カンドレという名でデビューしてたんだ。
これはそのアンドレ・カンドレから井上陽水までの作品を編集してまとめた物。
が、アンドレ・カンドレはもちろん、陽水になってからの曲もここでは、
デモらしきものなども含め、ここでしか聴けない音源が多い。
アンドレ・カンドレの頃は、どこかフォーク・クルセダーズみたいな
とこもあって、アングラ丸出しで後の重厚さは何年後にね!って感じ。
何と言ってもB面にライヴ音源が収録されてて、
それもビートルズナンバー「She Loves You」「I saw her standing there」!
これはかなり貴重な音源ですよね!
本人に内緒でリリースされたとはいえ。
ライナーではなんとあのモップスの解散コンサートでの音源と記されてます。
時代ですなぁ~。
このレコードは昔、近所のヒッピーのお兄ちゃんから譲ってもらったものなんだ。
なんでも結婚するとかで、「こんな物もう必要ねーからお前にやる」みたいな感じで
大量に日本のアングラロック&フォークのレコードを頂いたんだ。
最初お兄ちゃん何言ってんだぁ?なんて思ったんだけど、
後々考えたらそういう時代だったんだろうな~と合点した。
近所のお兄ちゃん達の音楽好きにも色々あって、
さっきのヒッピーのお兄ちゃんから画家志望のお兄ちゃん、
オーディオマニアのお兄ちゃんなど様々だったんだ。
ロック好きにフォーク好き、ジャズ好きもいたんだけど、
みんな共通してるのはとにかく熱いってことかな。
音楽に対する熱量がみんな尋常じゃないぐらい凄かった。
小学生の僕から見たら、
なんかいつもお兄ちゃん達は怒ってんなぁ~?って感じだったんだ。
すぐに音楽談義で口論になったり。。。
いつも何かと戦ってたように見えた。
だからそんな時代の変化に敏感だったんだろうな。
学生運動や浅間山荘もどっかに消え去り、きっとなんか得体の知れない
虚無感みたなのが蔓延してたんだろうな。
ロックもフォークもエネルギーを失い、行き場のないかつての青年達は
「こんな物もういらねー」と決別せざるを得なかったのかもしれませんね。
いや、時代ですね。
あれから45年。
45年の月日の流れってすごいです。
ゲバ棒がスマホに変わるんだから。
かつての青年達はみんな元気なのかな?
もう得体の知れない物と戦うことも無いと思うけど、
今どんな空をどんな風に眺めているんだろうな。
いかん、回収盤の話から逸れてしまいましたね。
どんなアーティストだって、
そりゃー事務所やレコード会社と仲良くやりたいもの。
だがこれがなかなかね、難しいわけだ。
50年代ならまだイニシアチブは完全に制作側にあったから、
アーティスト(特に黒人アーティスト)はとにかく苦水を飲まされたわけで、
その屈折感を永遠にあらわにしたのが、かのチャックベリー様だ。
まぁー当時からペイオラだのなんだの、音楽業界の裏社会ってのが凄くてね、
その辺興味がある方は「アトランティック・レコード物語」をお勧めします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/75/29d076e09dd4d7223d4c73ef55a9278f.jpg)
当時のオドロオドロしい裏社会が見れて、
変なマフィア映画みるよりは全然興奮すること請け合い!!
やはりビートルズ以降でしょうか、アーティストの我が顕著になってきたのは。
ジャケット問題に不適切な歌詞、薬物問題に企業の都合、
アーティストの不信感、などなど回収盤を取り巻く環境は様々ですが、
まぁーなんだなぁ、目くじら立てずお互いが広い心で
間に寅さんか山下清さんのような人立ててね、
みんなが幸せになれるようにね、お願いしますよ!!
しかし、回収盤に廃盤盤、発売禁止盤に名盤多し!
これもまた事実なのです。
かしこクック!