ONE NIGHT STAND

2015年04月23日 | 日記

 

過去たくさんのアーティスト方々と演奏させてもらいました。

その中でも特別に印象的だった服田洋一郎さん。

昨夜訃報が入り、お亡くなりたったのを知りました。

 

服田さんと会った最初の印象はミュージシャンというよりは、

ストイックなボクサーという感じ。

スポーツウェア着てたせいか、

話で聞くブルースマン的なイメージとはまるで違ってた。

オリオンビールのイベントだったんだけど、

確か僕は吾妻光良さんのバッグで演奏するという話だったんだ。当初は。

ところがリハーサルが終わった後、服田さんが僕に近づいて来て

「ローリーさん初めまして服田です。本番ぜひ一緒にやりませんか?」

みたいな感じだったのかな・・突然ね、言ってきた。

面白い人だなぁ~と思ってね。引き受けたんだ。

今思えば何故たくさんいたミュージシャンの中から僕を誘ったのか、分からない。

僕が面白そうに見えたのか、はたまた暇そうに見えたのか・・・

今となっては分からない。


やっぱ忘れられないのが終演後の吾妻さんとの会話。

服田「おい 吾妻!お前はまだ指なんかでギター弾いてんのか!」

吾妻「はぁ」

服田「今時代はフュージョンなんだぞー!」

吾妻「はぁ・・」

服田「ほれ このピックやるから使え!いいか、時代はフュージョンだぞ!わははは!」

なんかそんな感じだったかな?(笑)

ステージでぶっ飛んでいたストイックそうな人が初めて見せた笑顔でした。

打ち上げも不思議でね。

一軒目は全員参加の打ち上げだったんだけど、

その店出た後に服田さんが「ローリーこの後空いてる?」って言われて、

なぜか那覇タワーに連れてかれたのね。

なんでも学生時代の先輩がこの那覇タワーのラウンジで働いてるとかで。

そのラウンジでピアノを弾く先輩は、

これまた服田さんに輪をかけたようにキリッとしててね。

先輩「おっ 来たか服田!元気でやってるのか?」

服田「はい!お久し振りです」

先輩「お前あれだ、まだビートルズやってんのか?」

服田「はい!続けてます!」

 

みたいなわけ分かんない会話で始まってね(笑)

何時間前の吾妻さんとの「今時代はフュージョンだぞー」なんて会話からは

想像もつかない少年服田洋一郎が垣間見れてね、

なんだかとても微笑ましかったのを覚えてます。

 

服田さんとは音楽の話した記憶はない。

塩次さんとはビリー・バトラーかなんかの話をしたの記憶してるけど、

服田さんとはただそばで淡々と呑んでたのかな?

それもずっと一緒にね(笑)

ステージでも掛けて来た言葉は「ローリーさん、キーAです」ぐらい。

不思議な人でした。

服田さん、なぜ久し振りの先輩との再会に見知らぬ僕を連れて行ったのかな?

久し振りの再会、単に間が持てなかったのかもしれませんね。

でも久し振りに見たバンドマンの年功序列の世界。

楽しかったですよ!

また一緒に演奏させて下さいね。いずれ!

セッションはきっとそちらの方が凄まじそうでしょうから(笑)

とあるオキナワの夜。

たった一度の出会い、たった一度の演奏、

あのワンコード1発のキレキレの服ちゃんソウル!

あのとっちらかった自由こそ僕らのブルース!

まさに服田さんとのONE NIGHT STANDでした。

お元気で!

 

 

 


世紀のギターリフ~奇跡のユニゾン

2015年04月23日 | 日記

歴史にその名を残す世紀のギターリフがある。

まぁーなんと言っても、始まりはやはりチャック・ベリーのアレ、

エディ・コクランのアレ、バディ・ホリーのアレだろう。

しかし後に登場するアレは(だからアレってなぁーに?)

格別なアレを(だーかーら)持っていた。

マジックを持っていた。

英国特有とでもいうのか、

キンクスを代表する、あの大きなギターのコード・リフ。

キンクスの代表曲「You Really Got Me」

このイントロの凄まじさってのは今じゃ普通なんだけど、

当時のバンド少年達にとってはもう凄まじいインパクトがあったはずだ。

ゴガガゴゴ ゴガガゴゴ だもんね。

それはもう世界中のギター少年に間違いなく火を付けちゃったわけで。。

当時このイントロ聞いただけで興奮する若者と、

しかめっ面する大人を世界中で数多く生んだと思われます(笑)

キンクスのレイ・デイヴィスは

「こういうギターリフを最初に始めたのはストーンズではなく、俺達だ」みたいな

発言をしてて、なかなかやります。

そうだよね、ハードロックやガレージロック置いてても、

フーやストーンズは後追いの感じだもんね。

い。。。偉大だキンクス。

このシンプルかつ独特な世界観!

ほんと英国特有なんですが、本国よりなぜか英国で人気のあったエディ・コクランを考えれば

なんか納得させられますな。コクランのアレがコレになったわけで。

よく知らない方、アレコレとすいません

 
が、アレコレと凄まじい名リフを生み出した我が英国(笑)
 
やっぱアレですよね!究極のユニゾン・リフの「All Day And All Of The Night」!!
 
グギャ グゴォ ゴグギャギャゴのギターと 
 
あいな こんて とぅびうぃどぅゆの歌がほぼユニゾン!
 
これもかなりの衝撃度でごわす。
 
同業者はかなりやられたと思われます。つまり先取り!

これがギターのリフと歌がユニゾンというアレだ(もーええ)

因にこの曲のデイヴ・デイヴィスのギターソロも相当ヤバいです。

爆裂してて、居ても立ってもおれぬ,盛りのついた猿状態でごわす。

この落ち着きのない興奮状態がロックンロールなんですな~

やはりこの手の手法はシンガーがギタリストも兼ねてる要因も大きいと思うんですね。

初期のフーやストーンズもやはりキンクスほどではないにしろ、

そのギターリフからヴォーカルラインが自然と生まれたのは想像に難くない。

偉大だぁーええぞー英国男子!

 

それから20年の時を経て、久し振りに僕を驚かせたのが同じ英国男子達

ローリング・ストーンズ様だぁ。

刺青の男(Tattoo You)収録の「Start Me Up」である。

こちらもイントロのギターのチャーララと、

歌のすたみあっ!がまんま一緒なのである(笑)

これはもうギャグである。

くしゃみと同時にうんちが出たぐらいのインパクトがあります。

ありえないのだ。

普通は絶対ダサいはずなのに。。誰も止めなかったのか?

スタイリッシュなチャーリーなら「おいおい、すたみあっ!はないだろ~」ぐらい

言いそうなもんだが。。。羊でそれどころじゃなかったのかな。

がしかし、ストーンズ!

存在も並じゃなければ、そのダサさも並じゃない。

MTV全盛期、初めてこの曲をPVで観た時の衝撃ったらなかった。

もうカッコイイのかカッコ悪いのか、どうでもいいぐらい凄かった。

何やら太極拳風な奇妙な動きで登場するミック様。

そしてカメラが徐々に右側にパン。

ヤクザキースが入って来る。

ううっ・・・たじろぐMTVっ子達。

きたない(笑)

僕には一瞬”木枯らし紋次郎”に見えたがあなたはどうだろう?

因に楊枝はくわえておらず。。

でも僕には見えますがね。長ぁーい楊枝が(笑)

しかしその”すたみあっ”も、”きたなさ”も払拭する大サビの

ミック、キースとロニーの絶妙なハーモニーは素晴らしいです。

これはたとえ偉い音楽学校卒業しようが、

簡単に手に入れられる代物じゃありません。

ビーチ・ボーイズでもビージーズでも無理です。。。

これだけは無理。

このPV、MTV全盛の時代とは思えないヤクザ感で見物ですぞ。

この当時「すたみあっ」を「くすたみおっ」と歌い、

どこぞの民男くんをからかってたらしいが、

これは当時の金武のライヴハウス界隈のみで通用したギャグらしいので、

ご注意を。はは、くだらねぇー。

クールなキンクスの名曲から、ストーンズのすたみあっ!まで、

強引でしたが奇跡のユニゾンリフのお話。を。

後のハードロックやヘヴィーメタルにまで影響を及ばせたそのギターリフ。

その英国流ギターリフを見事に受け継いだのが

やっぱ AC/DC かな。。。。

カッケーもんなーアンガス・ヤング!

あれ以来なかなかないな。。。ガツンと来るギターリフは。

ギターリフ大好きな僕にとっては寂しい限り。

レスポール同様、復活望む!だな。

 

 

 

 

 


Skydust

Koko