前に紹介したTHE THORNS同様、ここ何年かのお気に入り、
いつも車で鳴り続けてる最近の若き女神達をいくつか。
思えばRumer以来かな?
その美しき声にやられちゃったのは。
先ずはDiane birch姫の「Bible Belt」を!
その愛くるしい容姿、大きな瞳。。。
都会的な香り。。。などなど。
もう勝手にというか、
半ば強引に「・・・この子こそローラニーロの生まれ変わりに違いない!」と。
都会的でソウルフル、他に誰がいようか。。と。
そのチン切りたくなる(出たぁ~)色香漂うファルセットヴォイス、
見事なソングライティング。もう夢中なのだ。
このアルバム、Rumerの1st同様とにかく捨て曲がない完成度なんです。
脱帽っス。
でね、去年の今時分、その実力を確かめたくて行ったんだ。
遂に東京に。それも六本木にね。場所はかのBillboard Tokyo。
そりゃーほんと素晴らしかった。
ドームで見たストーンズの倍は良かった(笑)
生で観る彼女、あえてバンドの中で生ピアノを掻き鳴らすその姿こそ
まさに正真正銘の叩き上げ!!!
セカンドラインなんてお手のもの。
ライヴでこれぐらい弾けるってのは相当の場数なんだな。ソートーだよ。
バンドがはけて、ソロの弾き語りになんかなった時なんて、
ほんとローラ降臨ってな感じでうるうる
幸せな一時でした。
生がレコードの何倍も素晴らしいってのは過去の経験で知ってるけど、
この作品に関しては保証付きなのでご安心を!
ゲストで我らがミーターズのジョージ・ポーターも参加してて
ご機嫌なダイアンガンボに彩りを添えております。
しかし、ぼくがこのアルバムを聴いてダイアンに続き感動したのが
ドラムのシンディ・ブラックマン!
あのレニー・クラヴィッツのとこにいた凄腕女性ドラマーです。
レニーのとこいた頃は男勝りのパワフルなドラミングを聞かせてましたが、
いやいや、この歌心、この進化ぶり。恐ろしいです。
まるでアル・ジャクソンばりの歌心です。
1曲目なんかのフィルの寄り添い具合。。また泣けてきます。
スティーヴ・ジョーダンもキース・リチャーズと出会って開眼した
あの世界。オールドスクールのドラミングに着目するドラマーが最近また
増えて来てる、いい傾向ですよね。
捨て曲なしの作品ですが、オープニングの①~④の並び・・・
死にます。昭和生まれのあなたなら、確実に死にます。
④なんかユーミンの「生まれた街で」までパクってます!
冗談です(笑)あくまでもムードがね、激似してる。
もしかしてダイアン姫ユーミンどこぞで聴いたのかな?ってくらい。
細野さんのベースラインとすごく似てるし。。
これでまた改めて「Misslim」の凄さを感じたりね。
なんたって1974年ですからね、Misslimは。
もう一枚はFeist姫の「LET IT DIE」
彼女は我が敬愛するザ・バンドやジョニ・ミッチェルと同じカナダ出身。
音楽的に彼らと近いという訳じゃ全然ないんだけど、
まぁーカナディアン・ミュージックファンの僕としましては、
充分に興味をそそられるわけだ。
なんたってジャケが岬!
僕は岬に弱い 岬。まして"岬で老人が暮らす云々"なんて見出しの映画
なんてあったら、速攻で探す
カナディアンと岬、もうそれだけで充分なのです。
そのファイスト姫の声といえば、スモーキーなのですが、
ダスティ・スプリングフィールドのようなベルヴェットヴォイスで
耳元で囁かれたりしたら、速攻古宇利島往復です。
一曲目の「Gatekeeper」のひしゃげった生ギターってのも今時凄いのですが、
冒頭から声がベルってて、軽ぅ~く池原ぐらいに飛ばされます。
また僕を驚かせたのが、大好きなブロッサム・ディアリーの曲を2曲も
カバーしてること。ブロッサムはジャズファンの間でもすごく好みが別れる
人ですが、僕は大好き!
ブロッサムはヘレン・メリルのような陰影に富んだ声ではなく、
どちらかと言えばキュートでコケテッシュ。
そこがまた良いんだな。
高齢になったブロッサムのライヴ観たことあるけど、
歳を重ねても、余りにも変わらない歌声聴いてびっくりしたことある。
ブロッサムのカバーは「Tout Doucement」と「Now At Last」の2曲なんだけど、
特に「Now At Last」の素晴らしさったらない。
きっと人の曲をカバーするってこういう事を言うんだろう。
以前のsleep wakerでシンディ・ローパーがカバーしたエディット・ピアフの
「愛の讃歌」の凄さを書きましたが、このカバーも負けず劣らずの完成度。
しかしこのアルバム、何と言ってもプロデュース力がもの言ってる作品ですね。
プロデューサーは映像の世界や、エレクトロの世界でその名を轟かせてる
奇才チリー・ゴンザレス。
選曲、アレンジ、サウンドメイキングの妙、
古いスタンダードさえ物の見事に現代に蘇らせていて、
アルバムにおいてのプロデューサーの重要性を痛感させられます。
ジャケ違いもあるようだよん!
さてこのふたりの歌姫、とにかくあっちゃこっちゃで薦めて来ました。
特に若い女性シンガーの子達に。
日本にもいつか、こういう本物のアーティストが現れて欲しいと願いつつ、
今日はこの辺で。