そしてTAMLA MOTOWN FESTIVAL TOKYO’68と銘打たれた、
モータウンレコード初来日の実況録音盤!
忘れもしない、20年以上も前の事、
僕はこのレコードと新宿にあった某レコ屋で遭遇した。
もうその時にはこのレコードの存在は知ってたし、
勝手に妄想ばかり膨らんで頭はパンク寸前だった。
そんなレコードがダンと目の前に現れたもんだから、
もう鼻血ブーなわけよ♪
興奮してレコードに抱きつくまでは良かった。。。
んで、恐る恐る値段をみっと。。。ま。ま。万越え!😱
げっ!そりゃ見たこともないから
確かにレア盤でしょうけど、、も。
レコード購入を諦める場合の理由の殆どが、
その値段とコンディション状態だと思うけど、
その恐ろしい値段、、、
僕は後ろ髪を引かれつつも新宿を後にしたとです。
しかし、ついに来たのです、
2020年、その時はやって来たのです。
不意に僕の目の前に再び現れた、
その忘れもしない
神々しいスティービーワンダーのレコジャケ!
一期二会。。。こちらも2度目の鼻血ブーです😆
しかも、ここに来て生まれて初めてのレコードオークションですよ!
怖っ!一体どこまで値段釣り上がることやら。。
ふ、不安しかわしはないゾォー。
あまりの興奮で記憶も曖昧ですが、
確かオークションは小銭が動くジリジリ戦だったと思うが、
値段の方は思いの外高騰せず、
気がつけば知らぬ間に格安の値段で僕が落札してたとです♪
マジ?オレ?という感じで、
一瞬ボーっとしてた僕ですが、
興奮は徐々に高まりビールで祝杯へと。ひひ。
お〜レコ念みたいのあんのかな?
そういう人のとこにレコード来んのかな?
などと普段はそういう念的なもの信じない奴が、
この時ばかりは妙に信じ込んでしまいましたな〜♪
アホやなぁぁ。
で、レコード届いて興奮!
ジャケット眺めて興奮!
レコード流してダンス!
とホップ・ステップ・ジャンプというわたくしでありました。
収録はA面スティービーワンダー、B面マーサ&ヴァンデラスですが、
当初の予定ではテンプテーションズも出演予定だったらしい。
当時スティービーは17歳!(少年!)声も若々しくキレッキレ😎
一方B面のマーサ&ヴァンデラスもワイルドなステージなのですが、
リズム隊が何とフォーキンクス!
あの若きデヴィッド・T・ウォーカーがギター&バンマスなのです。
なので演奏の方も目当てでありまして、
トレイシー・ライトのベースの音がデカく、なんとも気持ち良いです!
バンマスのデヴィッド・Tの勇姿を見よ!
このライブ、リズム隊だけは本国から連れて来てるんだよね。
きっと自分らのリズムを伝えるのが難しいと思っただろうし、
何よりも身内で安心したかったのかもしれないね。
けど、上物のホーンセクションは、
東京ユニオン・オーケストラの皆さんが健闘してます。
68年と言えば、まだ66年のビートルズ公演の興奮も冷めやらぬ頃で、
日本の音響設備もまだまだ未熟な時代ですよね。
でもそれが功を奏したというか、個人的な感想ですが、
その足りない感じが渋谷公会堂の響きと相まって、
何とも言えぬ臨場感を作り上げてるように思います。
観客も日本とは思えぬほど反応早い気がしますね♬
モニターやら何やら、
今なら当たり前のようにある音響設備がない時代だからこその、
人間同士が生むうねりみたいのが確実にあるんだな。
サムの63年のハーレムスクエア・ライブ然り、
美空ひばりのサンパウロ公演然り。
ひばりさんなんかモニターなしで左右動き回り、
抜群の音程を聴かせてました。ほんと凄かった!
やっぱりこの時代は音楽と空間が共鳴し合い、
息づいております。
見開きジャケの中を覗くと、楽屋かなんかでしょうか?
スパイダースの頃のムッシュと井上堯之さんが、
仲良さそうにスティービーやマーサ&ヴァンデラスと写ってます。
この渋谷公会堂に集まった多くのミュージシャンが、
初めて聴く本物のブラックミュージックのリズムに、
全員やられちゃったそうです。
だよねー♪