金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

結局今年もインデックスの勝ち~アメリカの話だが

2021年12月29日 | 投資
 今年の始めには個人投資家がSNSで飛び交う情報をもとに売買するミーム株ブームが起きるなど、個別株を物色するアクティブファンドマネージャーが活躍するのではないか?という期待があったようだ。
 だがWSJによると先月末時点で85%のアクティブファンドはS&P500のパフォーマンスを下回っているということだ。
 1年前の同じ時期にS&P500以下だったアクティブファンドは64%だったとうから今年は更にアクティブファンドの劣勢が顕著になった。
 年の瀬が近づくと証券会社から「寅年相場と寅年あれこれ」などという相場見通しが送られてくる。証券会社としてはETFのような手数料の低い商品を買ってじっと持っている投資家からは手数料が稼げないのであの手この手で「売買しませんか?」とか「アクティブファンドはどうですか?」という癖玉を投げてくる。
 一方地元の自治体からは市長名と警察署長名で「詐欺被害にご注意ください」という手紙が郵送料をかけてわざわざ送られてきた。
振込詐欺と証券会社の勧誘を同じレベルで論じる訳ではないが、銘柄選別によるアクティブ投資は統計的にはインデックスに勝てないということは頭の中に入れておいた方が良い。
 「コロナ相場でステイホーム銘柄に投資してインデックスを上回った」という人もいるだろう。私もこの1,2年に関してはインデックスを上回るパフォーマンスを上げることができたが、それはたまたま読みが当たったに過ぎないと考えている。自分は相場に勝てる、インデックスを上回ることができると考えない方が良いだろう。もし自信過剰に陥っているとそれこそきわどい勧誘に乗ってしまう可能性があるからだ。
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