金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

会社を辞める日

2020年12月23日 | ライフプランニングファイル
 この年末で顧問先を退任することにした。コロナ騒動で今年は顧問先も事実上の仕事納めを早めているので、今日が最後の出社日である。
 若い時であれば会社を辞めるというのは一大決心だろう。池井戸潤の「七つの会議」という小説の中に会社の妻子ある男性と深い関係になったOLがその男性との関係を清算するべく、会社を辞める場面がある。池井戸は「人生の新しい道を切り拓くには、なにかを捨てなければならない」と書く。特に蘊蓄の深い言葉とも思わないが、今日の新聞に「三菱UFJの半沢新頭取が池井戸氏と銀行の同期で、半沢直樹の苗字も半沢新頭取に由来するかも?」という記事があったので、池井戸潤の小説を思い出した次第。
 もっとも私の場合、週の半分も顧問先に出かけていなかったので、「何かを捨てる」というほど大袈裟な想いはない。一方人生の新しい道を拓くという気概もない。恬淡としたものである。
 この数年顧問先に貢献したか?と聞かれるとデジタルトランスフォーメーションの基本設計図を描いた点では多少貢献した気もするが、今は実行段階に進んでいる。実行は若い人達にお願いしているので、この辺りが辞め時ということを感じた。出処進退というと大袈裟だが、切りの良い時を迎え、妥当な判断ができたと感じている。
 
コメント
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