東北三山を巡る山旅の最後は秋田駒ヶ岳だった。
前日登山口に近い田沢高原のホテルに泊まり、早朝ホテルを出て登山口に向かった。
5月5日(日曜日)快晴無風である。雪のない時期の秋田駒ヶ岳の一般ルートはバスで八合目まで登るというものだが、この時期バス道の除雪は終了しておらず、バス道歩きから登山は始まった。登山開始は午前6時だった。目安になるのはカーブミラーで最初の番号は65だった。最初はアスファルトの道を歩いていったが1時間ほどすると除雪の終了点に着く。ここからは赤布の標識や先に見えるカーブミラーを見ながらほぼ真っ直ぐに雪面を登っていく。
午前8時八合目到着。
ここから阿弥陀池までは左手のシャクナゲコースから登っていく。ただし多くのトレースは途中から夏道を外れ、真っ直ぐ浄土平に登り阿弥陀池を目指しているのでそれに従った。残雪期の方が自由に歩き回ることができるので、効率的なことがあるが、これもその一例だろう。浄土平の上には阿弥陀池の避難小屋が見えた。
浄土平到着は9時20分。浄土平の縁を時計回りに歩き男女(おなめ)岳に登っていく。下部と最上部は夏道がでているが、途中は傾斜25度程度の雪の斜面である。
途中鳥海山が見えた。
10時男女岳1637m山頂到着。
岩手山が目の前に見える。
西に目をやると男岳と田沢湖が見えた。男岳の先には鳥海山が見える。
午前11時に八合目に戻り、ランチを食べて12時45分に登山口についた。降りの林道歩きは単調で疲れたが、秋田駒ヶ岳からの素晴らしい眺望の思い出と盛岡でのビールの希望が足取りを軽くしていた。レンタカーで盛岡に向かう途中で気温表示が出ていたがなんと28度。快晴無風の暑い一日だった訳だ。