ある社団法人のファックス管理にエバーノートを使っています。インターネットファックスで受信したファックスをエバーノートに自動転送する仕組みです。
同じタイトルのファックスを何度かエバーノートのノートブックに振り分けてやると自動的にそのノートブックに入りますから中々賢い奴だと思います。
具体的にはこれまでは受信したファックスが前回のセミナー申込ノートブックに入っていたのを、何回か今月のセミナー申込ノートブックに手作業で振り分けてやるとその後は自動的に今月セミナー申込ノートブックに入ってくれるのです。
詳しい仕組みは分かりませんが、中々便利な機能です。このようにしてエバーノートをうまく使うと「ファックスを仕訳する」という作業が簡単になるのですが、事務処理が簡単になると中々「もうファックスは止めにしよう!」という声をあげる機会を失います。
アメリカには「ファックスマシーンを見たければスミソニアン博物館に行け」という言葉があるほど、ファックスは時代遅れの象徴になりました。アメリカ以外のITC技術先進国は同じような状況でしょうね。
いやむしろ発展途上国の方がファックスではなく電子メールを使っているでしょうね。理由は簡単、固定電話が普及する前に携帯電話が普及したからです。
ファックスは日本の手書き文化の象徴のような道具ですが、時々申込書などにわざわざパソコンで印字してファックスで送ってくれる人がいます。パソコンで文面を作成するのであれば、メールかメールにPDF添付の方が早いと思うのですが、ファックスが好まれるのですね。
日本のIT力については、基盤面では世界で10番目程度だと思いますが、実際の利用面ではかなり下の方に位置するのではないでしょうか?
最新のIT環境を使いながら、時代遅れのファックス対応を工夫している様は、雷管式のライフルが普及する中で火縄銃の火薬の早合わせを研究しているような虚しさを感じますね。