金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

マイナンバーカード、申請は急ぐ必要はありません(補足)

2015年12月03日 | ライフプランニングファイル

「マイナンバーカード、申請は急ぐ必要はありません」というエントリーについて、「電子証明の有効期間は3年で今後住基ネット上の電子証明は更新されません」というコメントを頂きました。

この点について若干補足説明をします。

・まずマイナンバー制度とは関係なく元々「住基ネットによる電子証明の有効期限は3年間」です。期限が来ると市町村の窓口で更新する必要があります。

 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/kigen.htm

・次に住基ネットカードの有効期限(10年)内であれば、住基ネットの電子証明の有効期間を更新することができるか?という点ですが、国税庁に電話で確認したところ「できる」という回答でした。

このあたりのことはHPを見ただけでは分りませんね。

ただし住基ネットの有効期限更新には手数料(5百円)がかかるので、マイナンバーカードに切り替えられた方が良いでしょうと国税庁の人は付け加えました。

電子証明の有効期限までにはマイナンバーカード切り替えに踏み切りますか・・・

 

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内定者への講話~夢を持つことと夢の切り替え

2015年12月03日 | ライフプランニングファイル

明日(12月4日)に行う講話について最終版がまとまりました。

テーマは「夢を持つことと夢の切り替え」です。

先月私はある学会で3人の人の話を聞く機会がありました。一つは世界的なチンパンジー研究者の松沢哲郎京大教授の「想像する力」という話。もう一つは全盲の弁護士・大胡田誠さんの話。大胡田さんの話は多岐にわたったのですが、一番印象に残ったのは、彼が4度目の司法試験に落ちて今後の進路をどうするか迷っていた時、御母堂が「迷った時は心が温かいと感じる方を選択しないさい」とアドバイスした話でした。

最後は日本モンキーセンターの主席学芸員・高野 智博士の「進化とは環境に適応することだ」というお話でした。3人の話を聞いてまず感じたことは、それぞれのお話に強いインパクトがあるということでした。そのインパクトはどこから来るのか?というと私は「夢を持ったぶれのない生き方から来る」と感じました。

大胡田さんの言葉を引用すると「迷った時は心が温かいと感じる方を選択する」という生き方です。心が温かいと感じる方は「夢がある」方と言っても良いでしょう。つまり夢の実現に向かう生き方をするとぶれのない生き方ができるということです。だから人生には夢が必要なのです。

だが勤め人の場合、一つの夢を追い続けることは困難です。今後定年年齢は伸びていくでしょうが、それでもいつかは会社や組織を去る日があります。元気であれば定年後20年程度の「自分が自由にできる時間」が生まれるはずです。その自由な時間帯に夢をもっているかどうか?ということは大きな問題です。スマートエイジングに必要なものはまず「夢」なのでしょうね。

若い皆さんにはそんな先の話は想像し難いと思いますので、もう少し短いtime spanの話をしましょう。皆さんは「ある夢」を持ってこの会社に就職されたと思います。そしてその夢の実現に直結するラインに関わっている人もいるだろうし、場合によっては今のところ自分の夢と少し違う仕事に携わっている人もいるかもしれません。

この会社を含め日本の企業は長期雇用を目指しています(「終身雇用」という言葉は死語に近いかもしれません。終身雇用が守られているのは大企業の男性で労働人口の9%程度と言われていますから・・・)。

企業は従業員に長期雇用を求める代わり、従業員からオプションを買っています。何のオプションか?というと「勤務地や仕事の内容を人事発令で変える」というオプションです。オプションの代金は皆さんの給与の中に入っているのです。

経済環境や会社の状況の変化に合わせて会社はこのオプションを行使するので、勤務地や仕事の内容が変化するというのが、日本企業の雇用の一つの特徴でしょう。

そしてこの変化に伴い、皆さんの夢も影響を受けることがあるかもしれません。その時今までの夢に固執するか?新しい夢を見いだすか?は中々難しい問題です。ケースバイケースですから、ここではこれ以上踏み込んだ話はしません。

ただ勤め人には「夢を切り替える」必要に迫られることがある、ということは認識しておいた方が良いでしょう。

この問題に対する対処方法は二つあると私は思います。

一つは複数の夢を持つことです。より具体的には仕事と関係ない趣味やボランティアなどを通じて自己を実現していく夢を持つということです。

もう一つは個別の夢の上にあるより大きな夢~例えば街づくりを通じて、人々が生きがいを見いだせる社会を創る・・を持つことです。

より大きな夢を持っていると、個々の夢の実現に多少の障害が起きても受け止めることができるでしょう。

昨今ストレスマネジメントということが言われています。私はストレスマネジメントで一番大事なことは夢を持つということだと思っています。夢があるから目先の障害を乗り越えることができるのです。

そのためには「夢のマネジメント」が必要なのでしょうね。

★   ★   ★

近出版した電子本

「海外トレッキングで役に立つ80の英語」

「インフレ時代の人生設計術」 B00UA2T3VK

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

 

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マイナンバーカード、申請は急ぐ必要はありません

2015年12月03日 | ライフプランニングファイル

1週間ほど前に我が家に個人番号通知カードが届きました。電子証明機能を搭載した「個人番号カード(マイナンバーカード)」への切り替え申請書がついていますが、私はしばらくマイナンバーカードへの切り替えは行わない予定です。

少なくとも今年分の確定申告を従来通り、住基カードを使って電子申告済ませた後で切り替えを考えてよいと思っています。

少し前に千葉県の浦安市でシニアの方を対象にマイナンバーセミナーを行った時、参加者の方にe-taxの利用状況を確認したところ、確定申告を行っている方の約半分はe-taxを使っていました。全国的に見ても電子申告の比率は5割くらいはあるでしょう。

E-taxは便利なのですが、住基ネットの交付費用(1,000円)とカードリーダ-代金(3,000円程度)という初期投資がかかります(私がE-taxを使い始めた時は3千円の補助金があったので大部分回収しましたが)。

来年1月以降住基ネットカードは新規発行は取りやめ、マイナンバーカードになりますが、現在お手持ちの住基ネットカードは期限(私の場合2023年1月)まで使い続けることができます。

従って従来e-taxを行っている人は、確定申告のためにマイナンバー切り替えを急ぐ必要はありません。

むしろ私は今年の電子申告にはマイナンバーカードを使わない方が良いのではないか?と考えています。その理由は「新しい仕組みには往々にして不具合がある」からです。

またカードリーダーには相性というものがあり、最初に電子申告を行った時、中々国税庁のサイトに入ることができず、苦労したことがあります。住基ネットからマイナンバーカードに切り替えるとこのような不具合が起きる可能性があると思い私は今年の電子申告は住基ネットで行う予定です。

一方これから電子申告を行おうという人の中には、マイナンバーカードは無料で交付されるからこの機会に始めようと考えている人がいるかもしれません。ただしこの場合も少し様子をみた方が良いでしょう。

詳細は分りませんが、国税庁は再来年から携帯電話を使った確定申告方法を検討しているからです。携帯電話利用であればICカードリーダーが不要ですからね。

話は変わりますが、個人番号通知カードを送付した簡易書留の内、4-5%が未着で戻っているようです。また件数的にはそれほど多くはありませんが、簡易書留の誤配も各地で報告されています。

国民が注目しているマイナンバーの付着返却・誤配が話題になっていますが、それ以外の郵便物でも同様の問題が起きているのではないか?と気になります。

クレジットカードの誤配などで被害を被っている人がいなければ良いのですが・・・・

 

 

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