トランプが大統領に就任した直後の昨年2月初めに書いたブログ「アメリカ白人社会の素顔」の中で次のような感想を記した。
「……トランプの支離滅裂・異常な言動に酔い痴れ熱狂的にサポートするアメリカ人が多数いることが分かってくると、今迄、心の片隅に多少の疑念を抱きながらもアメリカを中心とする欧米諸国を文明先進国と崇めてきた一種独特な思い入れが一挙にはげ落ちてしまったというのが正直な感情である。もはやアメリカは文明の鑑でも、世界の模範国・理想像でもなかったことを自ら明示してしまった様な気がする。……」
トランプの直情的な異常行動は大統領選中と何ら変わるところは無いが、その後ろに控えているペンス副大統領や共和党が否定はおろか嫌な顔もせず黙認している様子を見ていると,アメリカは理想の国、偉大な国であり続けて欲しいという微かな思いも完全に吹き飛んでしまって、今迄思い描いて姿は残念ながら矢張り全くの虚像であったということを改めておもい知らされたと言う他はない。
アメリカに蔓延する軽薄な大衆文化がトランプを大統領を生み出した一つの要因であると言っても過言ではない.メデイアリテラシーに乏しく軽薄大衆文化にどっぷり漬かったプアーホワイト達こそがトランプの強固な支持層であるが、その軽薄な大衆文化の蔓延に一役買っていたのが誰あろうトランプ自身だったというのは真に皮肉な話である。
トランプがホスト兼プロヂューサーを務め、「素人」を集め金を渡しビジネスをやらせて、無理難題を押し付ける、ダメとなると"You are fired! "といって脱落させていくという低俗極まりない有名なテレビ・リアリテイ番組、「アプレンティス」(「見習い」の意味)。
この番組こそがトランプ支持者をお茶の間にくぎ付けにし大統領への階段を作り上げたことは間違いない。
3月6日米経済政策の実質的な司令塔・コーン経済会議議長が鉄鋼製品などに高額関税をかけると言うトランプの方針に反対し辞任した。
過去1年役職を外れ、或いはホワイトハウスを去った幹部スタッフは38%(64人中24人)、異常な数字である。
トランプが一年間に発した嘘や誤解を生む主張は2000回を超えるとワシントンポストが報じている。誤りが証明された嘘まで何度も平然と繰り返すのも含まれている。
高額関税も例外は認めないと言った舌の根も乾かぬうちに友好国日本、オーストラリアは例外とするなど一貫性が無く、全くの支離滅裂。
具体策無しの大統領令を連発し結果責任は一切負わない。各論は各担当大臣に任せてある、という言葉がしょっちゅう出てくる。
メキシコ国境の壁の建設をメキシコの負担で行う、TPPから離脱すると高らかに宣言した案も具体策は無く最近ではTPP復帰の発言すら聞こえてくる。
要するに、理念・哲学などはなく、只々思い付きの、無理難題を自分の閣僚に押し付けておいて思い通りの結果がでないと、最終的には"You are fired! "と叫ぶ。これはまさにトランプが得意とする「アプレンティス」のホワイトハウス版ではなかろうか。
ロシア疑惑等トランプのスキャンダルに巻き込まれる危険性と併せ考えれば‘’やってられない‘’と自発的に身を引く人も後を絶たないだろう。
トランプと地に落ちたアメリカ…(2)へ
「……トランプの支離滅裂・異常な言動に酔い痴れ熱狂的にサポートするアメリカ人が多数いることが分かってくると、今迄、心の片隅に多少の疑念を抱きながらもアメリカを中心とする欧米諸国を文明先進国と崇めてきた一種独特な思い入れが一挙にはげ落ちてしまったというのが正直な感情である。もはやアメリカは文明の鑑でも、世界の模範国・理想像でもなかったことを自ら明示してしまった様な気がする。……」
トランプの直情的な異常行動は大統領選中と何ら変わるところは無いが、その後ろに控えているペンス副大統領や共和党が否定はおろか嫌な顔もせず黙認している様子を見ていると,アメリカは理想の国、偉大な国であり続けて欲しいという微かな思いも完全に吹き飛んでしまって、今迄思い描いて姿は残念ながら矢張り全くの虚像であったということを改めておもい知らされたと言う他はない。
アメリカに蔓延する軽薄な大衆文化がトランプを大統領を生み出した一つの要因であると言っても過言ではない.メデイアリテラシーに乏しく軽薄大衆文化にどっぷり漬かったプアーホワイト達こそがトランプの強固な支持層であるが、その軽薄な大衆文化の蔓延に一役買っていたのが誰あろうトランプ自身だったというのは真に皮肉な話である。
トランプがホスト兼プロヂューサーを務め、「素人」を集め金を渡しビジネスをやらせて、無理難題を押し付ける、ダメとなると"You are fired! "といって脱落させていくという低俗極まりない有名なテレビ・リアリテイ番組、「アプレンティス」(「見習い」の意味)。
この番組こそがトランプ支持者をお茶の間にくぎ付けにし大統領への階段を作り上げたことは間違いない。
3月6日米経済政策の実質的な司令塔・コーン経済会議議長が鉄鋼製品などに高額関税をかけると言うトランプの方針に反対し辞任した。
過去1年役職を外れ、或いはホワイトハウスを去った幹部スタッフは38%(64人中24人)、異常な数字である。
トランプが一年間に発した嘘や誤解を生む主張は2000回を超えるとワシントンポストが報じている。誤りが証明された嘘まで何度も平然と繰り返すのも含まれている。
高額関税も例外は認めないと言った舌の根も乾かぬうちに友好国日本、オーストラリアは例外とするなど一貫性が無く、全くの支離滅裂。
具体策無しの大統領令を連発し結果責任は一切負わない。各論は各担当大臣に任せてある、という言葉がしょっちゅう出てくる。
メキシコ国境の壁の建設をメキシコの負担で行う、TPPから離脱すると高らかに宣言した案も具体策は無く最近ではTPP復帰の発言すら聞こえてくる。
要するに、理念・哲学などはなく、只々思い付きの、無理難題を自分の閣僚に押し付けておいて思い通りの結果がでないと、最終的には"You are fired! "と叫ぶ。これはまさにトランプが得意とする「アプレンティス」のホワイトハウス版ではなかろうか。
ロシア疑惑等トランプのスキャンダルに巻き込まれる危険性と併せ考えれば‘’やってられない‘’と自発的に身を引く人も後を絶たないだろう。
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