レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新サクラナ外伝第2章「南田と離婚届」

2011-01-23 00:47:05 | 小説

新サクラナ外伝第2章「南田と離婚届」

サクラナが部屋のドアを開けると、
「本当に申し訳ありません」
と、
南田が大声で深く頭を下げたので、
「ここではあれですから、
とにかく中におあがりください」
と、
サクラナが言って、
南田を引っ張るようにして、
部屋に入れた。


サクラナは
テーブルの前の椅子に南田を座らせると、
先程、
南田が謝ったのは突然訪問したことだ
と思ったタマキが、
「今日はどういうご用件でしょうか」と、
少しきつい感じで言った。
「本当に申し訳ございませんでした。
青無川さんは?」
「あおくんは出かけています。
用件ならあたしたちが承りますので、
なんでしょう?」
タマキがまたきつい感じで言うと、
「私はすっかり誤解していまして。
どうお詫びしてよろしいか。
ただ、それだけです」
と言ってから、
二人に持ってきた鞄の中から、
1通の離婚届出用紙と手紙
をテーブルの上に置いたのだった。
(続く)



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