レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」226

2013-05-17 08:05:17 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」226



 たけるは、
 リカに今回の事情を簡潔にまとめて話した。
 リカは最初驚いていたが、
 勘が良かったので、
 「たけるさん、
 私だけに、
 その話をしたのには理由があるんでしょう?
 本当なら、
 みつるさんにする話しですから」

 たけるに訊いた。
 「やはり、
 リカさんに話して正解だっったよ。
 そう。
 みつるには話せない。
 あいつに話したら、
 俺の作戦は止められるに決まってるからな」
 たけるは苦笑いしながら、
 ある作戦を話した。
 「たけるさん、それは...」
 リカはうすうす感じていたのがそれ以上、
 言葉には出さなかった。
 「はっきり言って、
 成功の確率は低いと思う。
 でも、
 この状況を打開して、みんなを助けるにはそれしかない
と思うんだ。
 リカさんには、
 次の移動時間まで時間稼ぎをして欲しい。
 やり方は任せるから」
 たけるはそう言って、
 時計をリカに渡そうとすると、
 「それを持っていないと、
 たけるさんの作戦が成功する確率はほぼゼロです。
 ですから、
 それは受け取れません」
 「でも、
 これがないとこの先が大変だ。
 だから、
 これはみんなのためにもリカさんに持っていて欲しい」
 たけるの意思が固そうだったので、
 「でしたら、ひとつ思いついたことがあります」
 リカはある考えをたけるに話したのだった。
(続く)




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