レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」171

2013-03-26 08:06:52 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」171



 2階についたみつる、
 リカ、 
 タケの3人は、
 窓の景色を見て、
 驚いた。
 「たけるの感が当たったんだ」
 「そうですね」
 「たけるさんは、
 どっかのビルに入ったのかしら?」
 3人の前には、
 ビル群が立ち並んでいた。 
 玄関の前のビルは外壁全面が鏡張りの壁の現代的というより、
 かなり洒落た形の高層ビルだった。
 周りのビルもピンク1色だけとか、
 色や形が洒落た高層ビルが立ち並んでいた。
 「俺たちも早いとこ、
 外で出てみようよ」
 みつるは、
 リカとタケの返事も聴かず、
 玄関に向かった。
 その後を、
 タケ、
 リカの順で追いかけた。
 「みつるさん、
 そんなに早く走らないでください」
 タケが後から声をかけるが、
 「時間がないから、先に行くよ」
と、
 みつるは振り返りもせず、
 そう言って走っていた。
 「あんな光景のあとだから、外に出たかったんですかね」
 タケは追いつくのを諦めたように、
 リカとゆっくり走った。
 「でも、
 たけるさんって、
 勇気がありますね」
 それまで暗い顔をしていたリカが久しぶりに笑顔を見せた。
 しかし、
 その笑顔もほんの一瞬だけだった。
(続く)



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