レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第?弾「マヌケな3人」

2009-04-21 19:36:52 | 小説
第?弾「マヌケな3人」

 「うわーすげえー」
 「本当だ」
 「いいなあ」
 もとこが声に驚いて振り返るとなんと、
直哉、ソウセキ、龍之介の3人が
揃いも揃って、マヌケなことに、
嬉しそうな顔で部屋を見回している。
 「おまえら、動くなと言ったじゃねえか」と
 もとえが目をつり上げて、
もとえらしくない言葉で怒鳴る。
 さっきまでと違って、3人は急にうつむく。
 「もとえ先生らしくないだすな、
そんなに怒らなくてもいいじゃないだすか」と
 あおむが呑気そうに言うと、
 「失礼。先生、でも呑気にしている場合じゃないのよ。
もう2度と上に戻れないかもしれないのよ」と
 もとえは蒼くなる。
 「冗談だすよな」
 「先生、冗談ですよね」
 あおむと直哉が訊くが、
もとえの顔が尋常でないので、二人とも口を閉ざす。
 「直哉、てめえのせいだぞ」と
 龍之介が今度は怒り出す。
 「そうだ。直哉がいけないんだ」と
 ソウセキも言う。
 「だって、まさか、本当だとは...」
 直哉はうつむいた。
 「あー、よりによって5人も。
食料足りるかしら、あー、選んだメンバーが悪かった、
万一の時の地下への入り方
みんなに教えておけば、あー」
 もとえは頭を抱えだす。
(続く)
   


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