レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第14弾(?改)「恐怖のコワコワ御殿、不思議小屋4」

2010-05-14 23:42:10 | 小説
新第14弾(?改)「恐怖のコワコワ御殿、不思議小屋4」


第一話は下記から始まります。
 新第14弾(丁稚改)「プロローグ」


 「いたたあー!
 右手が抜けるだすよ」
 「あほ!」
 「危ないとこでしたねえ」
 マスターはそう言いながら、
 あおむの右手を引っ張って、
 穴に落ちそうになったあおむを
すくい上げた。
 「痛いだすよ」
 「俺だってなあ」
 「あほ!」
 「マスターがすぐ助けに入ったから
二人とも助かったが、
 危ないとこじゃったぞ」
 ジュウロウがにたにた笑いながら、
 手を押さえて痛がっている双子を見る。
 「永久くんとお嬢さんは
穴に落ちてしまったんでしょうかねえ」
 カイミヤマがかがんで、
 段差の下のダミーの床を懐中電灯で照らしながら見る。
 「どうじゃろうかな?
 そこの鏡もダミーじゃないのかのう?」
 ジュウロウはそう言って、
 カイミヤマに懐中電灯を鏡に向けるよう
指示をする。
 「お嬢さんは
この中に入ったことがないのですか?」
 マスターはその間にウメナに質問をすると、
 ウメナは首を横に振った。
 「でも、
 暗証番号はご存じだったんですか?」
 マスターが質問を続けると、
 「うちは全部暗証番号同じなんです。
 でも、
 知ってるのは3人だけなんです」
 横から、サヤが口を挟む。
 「ああ、
 もとこお嬢様とウメナお嬢様と永久くんね」
 「いえ、
 永久は本当は知らないはずなんですが、
 もう一人は父です」
 マスターの言葉にサヤが答えると、
 ウメナが黙って頷いた。
 そのとき、
 「これはただの鏡じゃなく、
 扉ですよ!」

 カイミヤマが大声を張り上げた。
(続く)


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