レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20「ハッピー編」477

2013-05-30 00:50:06 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」477



 「まだ、西園寺さんから連絡ないけど、
転居先の部屋が決まってないのかな?
 部屋探しくらい手伝うのにねえ」
 「新居というわけじゃないから、
仮住まいみたいな部屋だから、
春美を誘わないんじゃない。
 汚い部屋だと格好悪いじゃない。
 それに、
 お金はお母様が握っているみたいだから、
どのくらいの貯金があるのかも知られたくないんじゃないの?
 それに、
 家を出てから、春美に話したいんじゃない?」
 「そうか。
 じゃあ、あたしも知らないことにしよう」
 ハルカと春美は、
 そんな風に楽観的に話していたが、
 西園寺がようやく腹を決めて、母親に話したところ、
 「助手の給料じゃ、ひとりで生活できないでしょ!
 西園寺家の跡取りなんだから、
ちゃんとしたところに住んでもらわないといけないんだから。
 研究環境が悪いというなら、
 リフォームでもすればいいでしょ!」などと、
いきなり怒鳴られてしまい、
 結局、家を出て一人暮らしができなかったのだったが、
 まだ、そのことを誰にも話せないで悩んでいたのだった。


(続く)



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