元祖「見せてください」リメイク136及び137
「部屋の鍵はちゃんと取っておいたな」
「おー、
テーブルの上にあったからな」
「よし、入るぞ」
「キミカの携帯だ。
間違いない」
「よし、完璧だ」
その後、
ネネはあのホテルの部屋から逃げたものの
スーツケースやバックの中の金は全部盗られていたので、
公園のベンチに座って、この後、どうしようかと迷っていると、
また、携帯電話が鳴ったのだった。
送信先を確認すると、
相手はなんとあのキミカだった。
ネネは考えた。
キミカはあの部屋から携帯電話も持たずに逃げ出したのだから、
実際に電話をしてきた相手はキミカ以外のはずで、
あのホテルを借りたのはヤクザ風の闇金屋のはずだから、
後で龍之介たちがいなくなったのを確認して、
こっそりとホテルの部屋に戻りキミカと連絡がとりようもないので
キミカの携帯電話から自分の電話番号を探しだし
電話をし自分を呼び出そうとしているのだ。
と。
そこで、
ネネは携帯のバッテリーの問題もあるのですぐ電源を切った後、
このままだと、金もないので遠くに逃亡もできないので、
例の闇金連中に見つかっては命まで奪われる危険性も高い
と思い、やむなく、ある行動をとることに決めたのだった。
(続く)