レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

セリフサービス「用意」

2016-01-01 01:29:27 | 小説

セリフサービス「用意」


 しばらくすると、
普通の女の店員が番茶をまた取り替えに来ると、
 「只今、料理の方と最高責任者を用意していますので、
 もうしばらくお待ちください」
とだけ言って逃げるように、その場を去った。
 今度は、
 直哉がテーブル越しに身を乗り出して笑いながら
龍之介に話し始めた。
 「聞いたか?」
 「ああ?」
 「今、
 料理の方と最高責任者を用意しています
って言ったんだぞ!」
 「うん?」
 「だから、
 最高責任者を用意
って言ったんだ? 用意だよ!」
 「おおっ!」
 「わかったか?
 この店のシステムが!」
 「セリフシステムかあ!」
 龍之介は思わず大声をあげてしまったのだった。

(つづく)



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