レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー「正夢」

2014-08-22 06:39:43 | 小説

サクラナ外伝フォー「正夢」


 「こういうとき、
 おまえは役に立つな」
 「そうだな。
 でも、あのおばさん、病院代払えるのかよ?」
 「心配ない。
 俺の親父は単なるお人好しじゃないから。
 いざとなったら、生活保護受けさせてそこから支払ってもらうんだ。
 それにな...
 やめとく」
 「聞くのやめとく」
 「俺も。
 でも、結構歳の割には綺麗だよね」 
 「たしかにな。
 すっぴんがアレだから、
化粧したらかなりの美人かもな。
 おまえ、
 熟女好きだからいいんじゃない」
 「そこまで年上はなあ」



 タマキがウメナの叔父の家に行き、
正直に話すと、
 「嫉妬でやけ酒で脳梗塞再発の可能性大かもしれないよ。
 でも、胸騒ぎはしないから、いずれ意識が戻って帰ってくるよ」
 叔父は意外にも明るい表情でそんな冗談めいた言い方をした。
 「嫉妬って、
 私と叔父様のこと?」
 「それしかないね」
 「あおくんと百合さんのことは?」
 「それはないと思うけど。
 でも、あおむくんもそこまでしなくてもいいのになあ」
 「だから、顔の広い叔父様にどうにかサクラナを見つけ出してもらいたくて
今まで黙っていたのに相談に来たんですよ」
 「わかったよ。
 私の知り合いに医師会の会長がいるから、
 サクラナちゃんの写真を渡して
東京のどこかの病院に入院していないか、探してもらうから」
 「叔父様!
 やっぱり、頼りになりますね」
 「こういうときにしか役に立てないしね」


(続く)



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