レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作ディープ(?改)「自信家永久の回答」

2015-06-29 00:43:46 | 小説

新作ディープ(?改)「自信家永久の回答」


 永久は木太郎の呟きを聞き逃さず、
 「どこがおかしいんだ?」
と木太郎の方を見て訊いたのだった。
 「いいのか?
 話しの途中で?」
 「まあ、今話したところまでで、ひとつの区切りだからな。
 疑問があるなら言ってみろ」
 木太郎の言葉に、
 永久は自分の推理にかなり自信があるのか、
 そんな言い方をしたのだった。
 「言ってみろか。
 いつ、そんな自信家になったんだ。
 まあ、いい。
 おかしいと言ったのは、
 何で、最初のときにもとめ先生が自殺の演技に使ったナイフが、
もとめ先生の血が飛び散ってかかるような場所に落ちていたかということと、
 これは今永久の話しを聞いていて気づいただが、
 レイカちゃんは本物のナイフを知っているはずなのに、
 何で偽物のナイフを持って逃げたんだ?
 この二つの点はおかしいだろ」
と、
 木太郎が疑問点を指摘すると、
 ホウセイも、
 「たしかにそうだな」
とだけ言った。
 すると、永久は平然とした表情で、
 「前者の疑問点は、
 落ちていたナイフはレイカちゃんとヒトメちゃんがまだくそたの部屋にいたときに、
 多分、チウメちゃんの影に隠れて床に落ちていただけで二人がいなくなった後も、
 床に放置されていたままだったんだろうな。
 何故なら、チウメちゃん自身はもとめ先生が本当に自殺する気のないこと
をわかっていたからな。
 次、
 後者の点は、
 レイカちゃんは多分目が悪い。
 また、オチタにナイフを渡したときもチウメちゃんの話しを鵜呑みにして、
 それが偽物かをオチタと同様確認していない。
 だから、ナイフの違いに気づかなかった。
 それだけだ」
と予めそこまで考えていたかのように即答したのだった。

(続く)




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