レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

エスカレーター改「ガキ使い」

2016-01-04 06:28:55 | 小説

エスカレーター改「ガキ使い」

 
 「汚ねえし、アホなガキだなあ?」 
 「かあちゃーん、アホってなーにーー?」
 やっぱり、このガキただものじゃないな。
 「アホってのはだな!
 クソガキ、
 てっめえみたいなガキだよ!」
 眼鏡ババア、もっと怒れ!
 「あんた、その言葉やめなって」
 「かあちゃーん、
 クソババア恐いよー!」
 いいぞ!
 「あんたねえ、
 ションベンくらい見逃してやるから、
 ガキ二人連れて帰んな!」
 早く帰ろう!
 「そうだよ! 早く帰りな」
 眼鏡ババア、もっと強く!
 「だから、
 人の商売邪魔しないでくれる!
 君、1200円払いなさい!」
 「あっ、そうだ!
 おい、カネ返せ!」
 なんだ、また、俺に戻る?
 そうだ! 俺もガキになろう!
 「かあちゃーん、
 カネ返して帰ろう」
 「君ねえ!」
 「あんた、
 このガキは反省してるんだよ!
 さあ、
 カネだけ置いて、
 クソガキ二人連れて帰んな!」
 「そうよ!」
 「はーい」
 「君ねえ!」
 「かあちゃーん、
 腹減ったよー!」
 よし! アホガキ偉いぞー! 
 「かあちゃーん、僕もだよ!
 おなかすいたから、
 お金返して帰ろーう!」
 うまくなってきたな!
 「そうしなって!」
 「君ねえ!」
 「かあちゃーん、
 腹減ったよー!」
 「かあちゃーん、
 僕もー!」
 よし! この調子だ!
 「早くしなって、
 ガキ、カネ返しな!」
 「はーい!」
 「君、嘘はダメよ!
 あたしに先に1200円払ってから、
 後でジイちゃんに返しなさい!」
 しつこいなあ!
 「そうだ! クソガキ!
 返す気あんなら先にカネだしな!」
 眼鏡ババア、
 中途半端なこと言うなよ!
 いい調子だったのに!
 「かあちゃーん、
 クソババア恐いし、
 腹減ったから帰ろうよ!」
 よし!
 このアホガキやっぱ使える!
 「僕お金返しまーすから、
 借用書返してください」
 「かあちゃーん、
 借用書ってなーにーー!」
 「これだよ!
 これ!
 ほら、交換だ!」
 よし!
 「へえー、見せてー」
 あっ? 



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