第??弾「サルーラの蒼き仮面」30
「正直に話せと言っただろうが」
サギーはケイブを睨む。
「実は、おかげさまで
しばらくはあの果樹園は
楽園みたいなものだったようなのですが...」
「ですが?」
「今は、刑務所代わりに...」
「果樹園を刑務所にしただと!」
「私がそうしたわけではございません。
いつのまにか、そうなったのです」
「何故、そうなったのだ」
「それが、私も見たことはないのですが、
あの果樹園には夜になると柿女が出るそうなんです」
「あー、カキオンナ?」
「私も見たことはないんです。
まだ、
私が生まれる前からそういう話しになっていまして...」
「うーん。
多分、それはだなあ。嘘だ。
嘘!」
サギーは決めつけたように言う。
「はあ?」
「そういう話しをでっちあげて、
果物を独り占めにしようという魂胆のある奴らが
その果樹園を支配しているんだ!」
「おお。
それで、おでましになられたんですかあ!」
ケイブははっとしたような顔で
サギーたちの顔を見た。
(続く)
「正直に話せと言っただろうが」
サギーはケイブを睨む。
「実は、おかげさまで
しばらくはあの果樹園は
楽園みたいなものだったようなのですが...」
「ですが?」
「今は、刑務所代わりに...」
「果樹園を刑務所にしただと!」
「私がそうしたわけではございません。
いつのまにか、そうなったのです」
「何故、そうなったのだ」
「それが、私も見たことはないのですが、
あの果樹園には夜になると柿女が出るそうなんです」
「あー、カキオンナ?」
「私も見たことはないんです。
まだ、
私が生まれる前からそういう話しになっていまして...」
「うーん。
多分、それはだなあ。嘘だ。
嘘!」
サギーは決めつけたように言う。
「はあ?」
「そういう話しをでっちあげて、
果物を独り占めにしようという魂胆のある奴らが
その果樹園を支配しているんだ!」
「おお。
それで、おでましになられたんですかあ!」
ケイブははっとしたような顔で
サギーたちの顔を見た。
(続く)