レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「サルーラの蒼き仮面」30

2009-08-19 22:36:10 | 小説
第??弾「サルーラの蒼き仮面」30

 「正直に話せと言っただろうが」
 サギーはケイブを睨む。
 「実は、おかげさまで
しばらくはあの果樹園は
楽園みたいなものだったようなのですが...」
 「ですが?」
 「今は、刑務所代わりに...」
 「果樹園を刑務所にしただと!」
 「私がそうしたわけではございません。
 いつのまにか、そうなったのです」
 「何故、そうなったのだ」
 「それが、私も見たことはないのですが、
あの果樹園には夜になると柿女が出るそうなんです」
 「あー、カキオンナ?」
 「私も見たことはないんです。
まだ、
私が生まれる前からそういう話しになっていまして...」
 「うーん。
 多分、それはだなあ。嘘だ。
 嘘!」
 サギーは決めつけたように言う。
 「はあ?」
 「そういう話しをでっちあげて、
果物を独り占めにしようという魂胆のある奴らが
その果樹園を支配しているんだ!」
 「おお。
それで、おでましになられたんですかあ!」
 ケイブははっとしたような顔で
サギーたちの顔を見た。
(続く)
 


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