サクラナ外伝「ショック療法」
「あんた、あおくんはねえ。
脳腫瘍なんだから、
また、殴って倒れたらどうすんのよ」
「誤解しないでよ。殴らないわよ。
あたしの顔を見せるだけ。
多分、
あたしのことは覚えてるんじゃないかなあ?」
「それがショック療法?」
「そうよ。
彼にとっては
あたしは悪魔みたいなもんでしょう」
「まあ」
「だめもとなんだから」
「でも、もし効果あって、
あのときのことまで思い出したら、
どうすんのよ」
「あたしのせいにすればいいじゃない。
あたしが変なこと言ったって」
「うーん」
サクラナは考え込む。
例の件で、
タマキにはこりているからだった。
「任せてよ。あのときのお詫びよ」
「うーん」
サクラナは迷った。
(続く)
「あんた、あおくんはねえ。
脳腫瘍なんだから、
また、殴って倒れたらどうすんのよ」
「誤解しないでよ。殴らないわよ。
あたしの顔を見せるだけ。
多分、
あたしのことは覚えてるんじゃないかなあ?」
「それがショック療法?」
「そうよ。
彼にとっては
あたしは悪魔みたいなもんでしょう」
「まあ」
「だめもとなんだから」
「でも、もし効果あって、
あのときのことまで思い出したら、
どうすんのよ」
「あたしのせいにすればいいじゃない。
あたしが変なこと言ったって」
「うーん」
サクラナは考え込む。
例の件で、
タマキにはこりているからだった。
「任せてよ。あのときのお詫びよ」
「うーん」
サクラナは迷った。
(続く)