レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章342

2013-05-12 01:16:26 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章342


 「あれっ?」
 ミケーレにはアニーの顔の記憶がはっきりとないが、
 なんとなく覚えていたのか、
 アニーの顔を見るなり、
 仮面を見せるより前に、
 そんな声を出すと、
 後から出てきた、
 チェリーやその娘カシーも、
 アニーの顔をじっと見ていた。
 「あれっ?
 チェリー?
 老けたねえ。
 それから、
 あー、名前は忘れたんだってね」
 アニーはすっかりチェリーにもカシーにも
はっきりした記憶がないことを忘れていて、
 そんなことを言うと、
 「アニー、
 詳しいことは後で話すから、
 その仮面、早く被ってみて。
 あー、
 それから、
 ミケーレさん、
 もうひとつの仮面は?」
と、
 パティが横から口を出すと、
 カシーがもうひとつの仮面をパティに差し出した。
 「また、俺被るの?」
 アニーがそんなことを言ったので、
 「あのー、
 今、造ったばかりなんですが?」
と、
 ミケーレが思わず口にしたときには、
 あんな言い方をしていた、
 アニーはもう蒼き仮面を被っていた。

(続く)

   



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