レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第12弾「見張る」

2009-04-20 20:30:03 | 小説
第12弾「見張る」

 「見張るにはちょうどよい屋敷の構造だ」
 「そうだすな。車は2台でいいだす。
盗聴器は設置しただすな」
 「その辺抜け目はないよ」
 「だすが、やっぱりワインけちっただすな」
 「金持ちはそんなもんだな、大福だけだからな」
 「じゃあ、僕は北側で待つだすよ」
 「俺は南に」
 「動きがなかったら、そういうことだすよ」
 「兄貴わかってるよ」
 二人は屋敷を出ると、
正反対に別れた。
 今日から明日にかけて一つの可能性を試すようだ。

 「どうだすか?」
 「わかってるだろう」
 「まあ、深夜だすな」
 「まだ起きてるみたいだからな」
 二人はマツメの屋敷の様子を盗聴しながら、
無線機で話す。
 「寝るんじゃないだすよ」
 「もちろん、3000万かかっているからな」
 「そうだすな」
 二人は専用車の中でそれぞれじっと待った。
(続く)


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