レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第4弾リメイク「返してください2」

2009-04-25 16:06:59 | 小説
第4弾リメイク「返してください2」

 みつおの話しを訊いていたあおむは考えた。
 たしかに、この話しに覚えがある。
どこで聞いたんだっけと。 

 「どうした?あおむ」
 「いやどこかで聞いたような」
 「思い過ごしだよ。続けるぞ」
 「ああ」
 「そうしたらな、怒っている小男に向かって、
 女が、
 「バカになんかしてないわよ。
そういう笑い話しを思い出しただけよ」と
しらーと答えたんだ。
 でも
 「そんな笑い話し知らないですよ。
早く返してください」と
 小男はしつこく言うのさ。
 今度はホストが
 「えーと、そうだあんたの名前だけ教えてくれよ」
 「まさか、忘れたんですか。
まあ、名前なんていいですから返してください」
 「人間ど忘れはつきものだよ」
 「屁理屈はいいから返してください」
 「本当は嘘だろう」
 「僕が嘘をついているっていうんですか。
嘘なんかついてないから返してっください」
 「嘘じゃないなら借用書見せなさいよ」
 女も一緒になって、逆襲にでたのさ。
 しかし、小男も負けない。
 「返す気がないんですか。
でも、返してもらいますよ」
 「だから、借用書見せてって言ってるでしょう。
借用書見せてくれたら返すわよねえ」
 女はホストの顔を見てウインクする。
 「ああ、借用書見せろよ。
金じゃなくても本当に俺が借りたんなら、
借用書くらい書いてるはずだぞ」
 ホストも逆に攻めたてる。
 「本当ですね。
借用書を見せたら絶対に今すぐ返してくれますね。
忘れたなんていわないですね。
約束してくれますね。
もし、返してくれなかったら、
そこの女性のバッグを預かっていきますよ」
 小男が自信ありげに言う。
 「何で、私のバッグなのよ」
 「だって、返してくれるんでしょう」
 「そうだけど、たーちゃん大丈夫」
 「うーん、多分」
 「じゃあ、約束するわよ。
その代わり今借用書を見せなかったら
二度と現れないでね」
(続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。