レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第?弾「妙案?」

2009-04-23 17:09:57 | 小説
第?弾「妙案?」

 「そうよ。サヤちゃんの所まで行って、
もとめ姉さんの部屋に行くの。
そこの様子を私の部屋から聞こえるようになっているから、
どうにかして残った4人を
私の部屋に誘導して扉の開け方を教えるのよ」
 ともとえは簡単に言うが、
 「うーん、だすが、
どうやって残った4人をもとめ先生の部屋に行かせるんだすか」
 と
 あおむが首を捻ると
 「無理だなあ」と
 直哉がつぶやいたところを
龍之介に足を踏まれる。
 「あっ、そうだ。何だ簡単な方法あったわよ。
モニター室へ行きましょう」と
 もとえはモニター室へ4人を連れて行く。
 「凄いだすなあ。リビングと外がみえるんだすな」
 「こうすれば、リビングや各部屋の声も聞こえるのよ」
 もとえは名前が書かれた下のボタンを押す。
 「静かだすな」
 「やすおの部屋は」
 「うーん、静かだすな。もう寝ただすかな」
 「ソラの部屋は」
 静かだすな。
 アリハの部屋もひさめの部屋も静かだった。
 「露店風呂にでも入ってるだすよ」
 「本当、こっちは閉じこめられているというのに」と
 もとえはおもしろくなさそうに言った後、
モニター室前のマイクに向かって
 「あーあー、只今マイクのテスト中」と
 言うと、
 「アーアー、タダイママイクノテストチュウ」と
 変な声がどこかから聞こえる。
 「あら」
 「アラ」
 「うーん」
 「ウーン」
 「直哉のところから聞こえるぞ」と
 龍之介が言うと、
 直哉はばつの悪そうに
変な仮面をジャージの下からそっと出した。
(続く)


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