カミサン伝説22「人首酒編」55
「まあ、あせるなってコワコワ先生」
ジュウロウはそう言う。
「せっかちだったな」
コワコワクエーは頭を掻く。
「続きだ。
問題は、
販売の仕方に問題があったんだ。
前のときは、
ホームページ上の広告ではなく、
あるリストを使って非公開に販売していた」
「それがカミサン教の名簿か」
「そう。
しかし、
今回は、
俺たちがHPで販売するよう頼んだから、
警察まで捜査に入る程の大騒ぎになってしまったんだ。
マスターの店や連絡先を教えたのも、
リスト外からの客に対応するためだ。
そいつらには本物は売れないからな。
多分、選別していたのは、
黒幕、つまり、人首酒を造った人物だ。
酒屋夫婦は警察の捜査が入って、
しばらくして、
その黒幕が
本物を造っていたことに気づいてしまったんだ。
どうかな?」
ジュウロウは自信ありげに、
二人の顔を見た。
(続く)
「まあ、あせるなってコワコワ先生」
ジュウロウはそう言う。
「せっかちだったな」
コワコワクエーは頭を掻く。
「続きだ。
問題は、
販売の仕方に問題があったんだ。
前のときは、
ホームページ上の広告ではなく、
あるリストを使って非公開に販売していた」
「それがカミサン教の名簿か」
「そう。
しかし、
今回は、
俺たちがHPで販売するよう頼んだから、
警察まで捜査に入る程の大騒ぎになってしまったんだ。
マスターの店や連絡先を教えたのも、
リスト外からの客に対応するためだ。
そいつらには本物は売れないからな。
多分、選別していたのは、
黒幕、つまり、人首酒を造った人物だ。
酒屋夫婦は警察の捜査が入って、
しばらくして、
その黒幕が
本物を造っていたことに気づいてしまったんだ。
どうかな?」
ジュウロウは自信ありげに、
二人の顔を見た。
(続く)