レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎がんばる2」

2009-04-12 17:54:35 | 小説
本編リメイク「木太郎がんばる2」

 「土?」
 「何もない」
 「あーた、となりの石版でしょ」との
ヒトミの言葉に、一同、ため息をつく。
 「す、すいません。
となりをもう一度やらせてください」というなり、
 木太郎はもう一度となりの石版の正面側の真ん中に
定規を両手で少しづつ、入れ込む。
 じり、じり、コツを覚えたのか、
少し石版が浮き上がるのが目に見えてわかった。
 木太郎はその段階で、力を入れて定規を手前に力をいれた。
石版が壁にぶつかり、
パーンと割れる音と同時にその下のへこみが見えた。
 「あー、同じだ」
 ヒラメのがっかりした声が聞こえた。
 「水詮?」
 アユメが訊く。
 「そう、残念」
 チウメが小さな声でいう。
 木太郎はその場に座り込む。
 「結局、石畳には謎はないってことね」
 ヒトミが冷静に言う。
 「木太郎、しょうがないわよ。
さあ、次を探しなさい。」
 ヒトミはあきらめることなく、
うなだれる木太郎の肩を叩いた。
 「そうですね。こんなに簡単に見つかるなら
既に前の事件で警察が見つけてますよね」
 チウメも冷静に言う。
 その時、反対側から、
 エイタの
 「何かありそうです。手伝ってください」と
大声で叫ぶのがみなに聞こえた。
(続く)


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