レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説22「人首酒編」194

2011-07-19 00:49:01 | 小説

カミサン伝説22「人首酒編」194

 年配の刑事が
 「えーと、
 例のタクシーの運行記録は、
 俺も運転手の運転日報のコピーで確認してたけど、
 現場の名前じゃなかったなあ?
 たしか、
 近くのなんとかという旅館になっていなかったか?」
と、
 若い方の刑事に確認すると、
 「ええ、
 私も旅館の名前は忘れましたが、
 そのとおりです。
 停車場所の名称や住所がわからない場合は、
 近くの目的物でもかまわないそうですよ」
と、
 その警察官が予想したとおりに答えたので、
 今度は、
 ジュウロウが、
 「で、
 その旅館に、
 降りていなくなった、
という人物が泊まっていないかどうかも確かめたんですか?」
と訊いたのだった。
 すると、
 若い方の警察官が、
 「ええ、もちろん。
 その旅館だけでなく、
 もう少し広範囲で、
 運転手から通報があった人物らしき者が泊まっていないか、
 ガイシャとそれらしき者がその前後宿泊していないかも、
 念のため、調べましたよ」

 あっさりと答え、
 もし、
  マスターの写真も示して確認していたら、
 自分の推理が的はずれの可能性も高かったので、
 ジュウロウはがっかりしたのでした。(続く)
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