レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー「迷うあおむとウメナ」

2014-05-24 19:10:20 | 小説

サクラナ外伝フォー「迷うあおむとウメナ」


 「よくわからないだすが、そんなもんなんだすかな」
 「あほ」
 「タマキさんはサクラナさんがお酒を飲んでも大丈夫だ
とは言ってただすが、やけ酒なら心配だすよなあ」
 「あほ...」
 「実は、僕はだすなあ。 
 怖い夢を見たんだす」
 「あほ!」
 あおむが話しだし、それまで頷くだけだったウメナは、
彼が怖い夢を見たと言った瞬間、
自分もそうだと言わんばかりに右手の人差し指で自分の顔を指さした。
 「おー、ウメナもだすかあ... 
 心配だすから、ちょっと電話してみるだすな」
 あおむがそう言って、サクラナの携帯電話に連絡したが、
 「電源が切れてるか、電波が届いていないみたいだすよ。
 地下で飲んでるんだすかなあ。
 うーん...」
 あおむがどうしたらいいか、迷っていると、
 ウメナも首を傾げたのだ、
 「タマキさんはああ言っただすが、
 僕はこのまま起きて、もう少しリビングで待ってるだすよ」
 「あほ!」
 「おー、ウメナも付き合ってくれるだすか」
 こうして、
 まだ、帰らぬサクラナを心配した二人は迷ったあげく、
彼女が帰ってくるのを待つことにしたのだった。

(続く)



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