新サクラナ外伝「悩むサクラナとあおむ」
第一話は下記から始まります。
新「サクラナ外伝」「プロローグ」
グーさん以外ですが、
以下に最初の方があります。
新「サクラナ外伝」「プロローグ」
サクラナは、
タマキからあおむの話しを聴くと、
かなりショックを受けたようで、
「ごめん。
残りの後かたづけしておいてくれる」
と
タマキの返事も訊かず、
店を出ていった。
サクラナはマンションに真っ直ぐ帰らず、
近くの公園のベンチで座って考え込んでいた。
これまで自分のことしか考えていなくて、
あおむがそういう状態になっていることに
まったく気づかなかった自分を恥じると共に、
自分も苦しいのに、
いつも笑顔で支えてくれたあおむのことを考えると、
涙が止まらなくなっていた。
「遅いだすなあ?
サクラナさん」
「ママ」
「また、
具合でも悪くなったんじゃないだすかなあ?」
「ママ」
「お店に出るの。
早かったんじゃないだすかな。
ちょっと、
タマキさんに電話してみるだすよ」
同じく心配そうなウメナの前で、
あおむはサクラナではなく、
タマキの携帯に先に電話した。
(続く)
第一話は下記から始まります。
新「サクラナ外伝」「プロローグ」
グーさん以外ですが、
以下に最初の方があります。
新「サクラナ外伝」「プロローグ」
サクラナは、
タマキからあおむの話しを聴くと、
かなりショックを受けたようで、
「ごめん。
残りの後かたづけしておいてくれる」
と
タマキの返事も訊かず、
店を出ていった。
サクラナはマンションに真っ直ぐ帰らず、
近くの公園のベンチで座って考え込んでいた。
これまで自分のことしか考えていなくて、
あおむがそういう状態になっていることに
まったく気づかなかった自分を恥じると共に、
自分も苦しいのに、
いつも笑顔で支えてくれたあおむのことを考えると、
涙が止まらなくなっていた。
「遅いだすなあ?
サクラナさん」
「ママ」
「また、
具合でも悪くなったんじゃないだすかなあ?」
「ママ」
「お店に出るの。
早かったんじゃないだすかな。
ちょっと、
タマキさんに電話してみるだすよ」
同じく心配そうなウメナの前で、
あおむはサクラナではなく、
タマキの携帯に先に電話した。
(続く)