レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新カミサン伝説?ホラの像編改52

2011-01-27 22:30:03 | 小説
新カミサン伝説?ホラの像編改52

フケタが必死で考えているところに、
その携帯電話が鳴った。
ジュンからだった。
フケタが、
顔の配置考えて、
受話器の向きをどうにかして電話に出るなり、
「おまえ、何やってくれたんだ!」
と、
ジュンらしいが、
少し変な声が聞こえた。
「まさか、変な顔になったのか?」
「てめえ! 何祈ったんだ!」
「知りたければ来いよ。
太郎は死ぬ気だぞ?」
「えっ?
じゃあ、
おまえらは戻ってないのか?」
「まあな」
「クソー、
この顔じゃ!
外にも出られない」
「でも、
何で、
ジュンだけ変な顔になったんだ?」
「うん?
どういうことだ?」
「知りたいか?」
「知りたいけど、
この顔じゃ、
外出られないよ」
「そうか!
じゃあ、教えてやるよ!
でも、俺に協力しろよ」
「協力?」
「ああ、とにかく、
顔を元に戻さないといけないから、
その協力さ」
「もちろん、そういう協力なら、
できる限りのことはするさ」
「実はな!
この部屋の中にいる人間は変な顔になるように
って祈ったんだよ。
で、
テレビつけてもみんなの顔がまったく変わってなくて、
がっかりしてたんだが、
まさか、
ジュンが変な顔になるとはな?
...
おい、どうした?」
「あのさあ、
もしかしたら、
教授も変な顔になってるかもしれないぞ?」
「あー?」
「その像はさ。
触ったことがあるか、
見たことがある人間にしか、
像の効果は及ばないのかもしれないぞ」
「なるほど!
そうかもしれないな」
「おまえ、結構、余裕だな」
「慣れだよ! 慣れ!
でも、
今日なった割には、
おまえは、
俺とか、
太郎のときより全然元気じゃないか?
まあ、そんなこといいから、
ジュン、教授に電話してみろよ」
「俺が?」
「わざと自分のことは言わないで...
ああ、でも、その声少し変だから、
バレるかな?」
「実は口が二つなんだよ。
だから、ハモってさあ」
「ふーん。
じゃあ、
俺がわざと顔が元に戻ったって、
嘘の電話してみるか?」
「それより、
誰か、
他に祈る人間見つけた方が早くないか?」
「だから、
教授がどうなったかが、
問題なんだよ。
教授が困れば、
助手が動くからさ」
「なるほど!
でも、今度は何て祈るんだ?」
「うーん。それは考える」
「じゃあ、俺も。
電話、待ってるぞ」
「ああ」
(続く)
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